何か情報が流れると悪報ばかりのMeizuですが、携帯電話業界に激震が走る報道が36Krから発表されました。中国自動車大手「Geely(吉利)」がMeizuを買収する可能性があるようです。Geelyは自社のGeely Autoだけでなく、かつては栄光を極めたVolvoを傘下企業に持つ巨大な企業です。
同媒体は複数の独立した情報源からGeelyが保有する携帯電話企業がMeizuと買収に関して話し合っている情報を得たようです。取引関係者の多くは「取引はまだ進行中であり、買収監査(DD/Due Diligence)が行われている」と述べ、買収価格に関しては取引が完了していないので不明としています。同媒体はGeelyとMeizuにこの件について確認を求めたが、両社からの返答はなかったとしています。
Geelyは2021年9月に中国湖北省武漢市に携帯電話事業を行う「湖北星紀時代科技」を設立しており、董事長の李書福(Li Shufu)氏は100億元(約1970億円)を投資すると述べたこともあります。星紀時代CEOの王勇(Wang Yong)氏は過去にZTEやASUSの役員を歴任しており、Geelyが本気で携帯電話事業を進めることが明らかになっています。
最近のMeizuは黒字化に成功しつつも携帯電話事業は困難に直面しており、かつては2200万台の出荷に成功しましたが最近は約100万台にまで落ち込んでいます。そのため、同媒体は買収は避けられないとしており、また、過去に同媒体はHUAWEIがHonorを切り離してHonorが独立する情報を早くに発信していましたので、GeelyによるMeizuの買収は近い将来に行われるでしょう。
