中国の2020年の携帯電話出荷台数が公開、大幅な減少だが新型コロナウイルス感染症の関連は考えにくい

中国の2020年の携帯電話出荷台数が公開、大幅な減少だが新型コロナウイルス感染症の関連は考えにくい

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中国市場における2020年の携帯電話出荷台数が中国信息通信研究院(CAICT)によって公開されました。CAICTは中国政府の情報通信分野の主管庁である工業情報化部の直属組織です。

 

2020年における携帯電話出荷台数は3.08億台で、前年比-20.8%となりました。2017年が4.91億台、2018年が4.14億台、2019年が3.89億台なので、出荷台数減が続いています。2017年から2018年は12.3%減、2018年から2019年は6.2%減で善戦したと考えられていましたが、2020年は直近3年で考えると減少幅は一番大きいです。

また、中国では巨大なセールが開催される特定の月があり、京東の創業を祝う6月、蘇寧電器が開催する8月、独身の日セールの11月です。この3つのセールのある月全てで出荷台数減となっており、やはり事は深刻に見えます。

 

2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に振り回された1年で、中国では大量の陽性者(感染者)が発生したことで湖北省武漢市で1月23日から4月8日までロックダウンが行われました。その影響がスマートフォンの出荷台数に反映されているかというとそれは難しく、確かにロックダウンが行われた1月・2月・3月は前年を大きく下回る出荷台数で、解除された4月に大幅に回復しているので反映されていると考えてしまいますが、全く関係のない7月・9月・10月も大きく前年を下回っているので、関連付けるのはかなり厳しいと思います。

 

徐々に年間の出荷台数が減っているというのは火を見るより明らかで、その減少幅が大きいか小さいかが重要となってきそうです。2021年も下がることは容易に予想できますが、2020年以上の減少幅になるのか、それとも小さい減少幅になるのか注目していきます。

 

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