中国市場における2020年の5G通信対応携帯電話の出荷台数は1.63億台

中国市場における2020年の5G通信対応携帯電話の出荷台数は1.63億台

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中国市場における2020年の5G通信に対応した携帯電話出荷台数が中国信息通信研究院(CAICT)によって公開されました。CAICTは中国政府の情報通信分野の主管庁である工業情報化部の直属組織です。

 

2020年における5G通信対応携帯電話の総出荷台数は1.63億台で、2019年(8月-)と比較して前年比1183.8%の増加となりました。機種は、2019年が35種類なのに対して2020年は218種類となっているため、5倍近くの機種が発表し販売されました。

 

2019年における5G通信対応携帯電話は、Qualcomm Snapdragon 855やSnapdragon 855+、HUAWEI Kirin 990 5GやKirin 990+Balong 5000を搭載したハイエンド製品のみ販売され、当時は5Gの利用価値も低いのにも関わらず製品の価格が3000元(約48,000円)を超えていることも要因となって出荷台数を大きく伸ばすということはありませんでした。しかし翌年となる2020年はMediaTek Dimensityシリーズの登場、Qualcomm Snapdragon 7シリーズが5G通信に対応と低価格なミドルレンジの製品が多く発表・販売されることで出荷台数を伸ばすことに成功しています。また、2020年に発表された製品の多くは5G通信に対応しているため、2020年の製品に買い換える場合に必然的に5G通信対応携帯電話を購入するというのも考えられるため、2020年は低価格な5G通信対応携帯電話が多く発表・販売されたことと複合的に出荷台数を伸ばしたと考えられます。

 

2020年における中国市場の携帯電話の出荷台数は3.08億台のため、5G通信対応携帯電話の出荷シェアは52.9%となり、半数を超えています。

 

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