AnTuTuは、同社が提供しているベンチマークのスコアランキングを公開しました。市場の範囲は中国市場向け、搭載したOSはAndroidのみとなっています。条件としては書かれていませんが、1ヵ月に1000件以上の計測が必要なので、その月の後半に販売された製品はランキングに載りにくいです。
フラッグシップ製品の1位から3位はSnapdragon 8 Gen 2を搭載しており、1位はOnePlus 11で1,327,151点、2位はREDMAGIC 8 Pro+で1,297,657点、3位はRedmi K60 Proで1,293,056点となりました。
Snapdragon 8 Gen 2からCPUとGPUの性能を向上したSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを搭載したGalaxy S23 Ultraが1位にならないのは、サムスン電子の調整が関係しており、同社は瞬間的な性能を継続的に発揮するのではなく継続的に安定して高い性能を発揮するようにしているので、残念ながらこの位置になりました。
準フラッグシップ製品の1位から3位はDimensity 8200を搭載しており、1位はvivo S16 Proで868,533点、2位はiQOO Neo7 SEで860,824点、3位はRedmi K60Eで847,974点となりました。
フラッグシップ製品はQualcommが支配していましたが、1位から10位までMediaTekのSoCを搭載したデバイスが支配しています。この価格帯の製品はフラッグシップ製品よりも多く出回るので、市場シェアを考えるとMediaTekが強くなるのは納得ができます。
フラッグシップ製品はQualcomm、準フラッグシップ製品はMediaTekが支配しており、本当は両社ともどのセグメントでも支配したいと考えているでしょう。どちらも支配した時に、真の王者となる気がします。