スマートフォンの性能を数値化するベンチマークで1番有名と言っても差し支えのないAnTuTu BenchmarkがGoogle Playストアから削除されていることが明らかになりました。AnTuTu Benchmarkの計測に必要なAnTuTu 3DBench、低スペックモデル用に開発されたAnTuTu Go、AI性能を計測するAITUTU Benchmarkなど、AnTuTuがGoogle Playストアに公開しているすべてのアプリが削除されています。
Google Cacheでは2020年3月6日18:09時点でダウンロード及びインストールは可能ですが、2020年3月8日16:30現在は当該URLにアクセスすると「リクエストされた URL は、このサーバー上に見つかりませんでした。」が表示され、ダウンロード及びインストールは出来ません。
AnTuTuが公開したアプリが消されたのはCheetah Mobile(猟豹移動公司)という企業が関わっている可能性が高いと考えられており、Cheetah Mobileは以前にクリックインジェクションと呼ばれる広告詐欺の手口に使われるコードを含んだアプリを公開し、いくつものアプリが削除された経緯があります。その後も不正なコードを含んだアプリをいくつか公開していたとの情報があり、Androidスマートフォン利用者としては絶対に近づいてはならない企業の一つです。最近はCheetah Mobile製のアプリ、600数以上が削除されたとの報道もあります。
AnTuTuとCheetah Mobileは近い関係にあることが微博ユーザーの万能的大熊氏がかなり前に指摘しており、現在は変更されていますが所在地がAnTuTuは北京市石景山区実興大街30号院3号楼2層A-0049房間、Cheetah Mobileは北京市石景山区実興大街30号院3号楼2層A-0071号にあり、同じ建物同じ階層の別の部屋ということがありました。更に現在の情報ですが、Cheetah Mobileが持株比率100%を占める珠海市君天電子科技有限公司の持株比率100%を占める北京金山安全軟件有限公司が北京安兎兎科技有限公司の持株比率85%を有し、法定代表人は4企業全てで傅盛(Fu Sheng)氏が務めており、全くの無関係とは言い切れない関係にあります。
AnTuTu BenchmarkやAnTuTu Go、AITUTU Benchmarkがクリックインジェクション等の不正なコードを含んでいるか不明ですが、個人情報の管理に気をつけている人はアンインストールをおすすめします。