HuaweiがKirin T93SとKirin T93SDを発表、「D」はGPUが欠けNPUとISPが無効化

HuaweiがKirin T93SとKirin T93SDを発表、「D」はGPUが欠けNPUとISPが無効化

注:当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

中国のHuaweiは2026年9月24日に新製品としてHUAWEI MatePad Air Zを発表し、この製品に新SoCとなるKirin T93SとT93SDを搭載していること明らかにしました。この発表によってKirin T93SとT93SDが初登場したため、簡単にではありますがまとめておきます。

 

名称 Kirin 9030S Kirin T93S Kirin T93SD
CPU LinxiCore CPU

1x Prime

3x Performance

4x Little

(8 Cores / 12 Threads)

LinxiCore CPU

1x Prime

3x Performance

4x Little

(8 Cores / 12 Threads)

LinxiCore CPU

1x Prime

3x Performance

4x Little

(8 Cores / 12Threads)

識別子 72_3334

72_3399

72_3364

72_3334

72_3399

72_3364

72_3334

72_3399

72_3364

リビジョン r2p0

r2p0

r2p0

r2p0

r2p0

r2p0

r2p0

r2p0

r2p0

動作周波数 2.70GHz

2.15GHz

1.62GHz

2.70GHz

2.15GHz

1.62GHz

2.70GHz

2.15GHz

1.62GHz

GPU Maleoon 935F 3CU

(OpenGL ES 3.2 / Vulkan 1.3)

Maleoon 935F 3CU

(OpenGL ES 3.2 / Vulkan 1.3)

Maleoon 935F 2CU

(OpenGL ES 3.2 / Vulkan 1.3)

動作周波数 966MHz 966MHz 966MHz
NPU/DSP Da Vinci NPU

1x Lite

2x Tiny

Da Vinci NPU

1x Lite

2x Tiny

-
カメラ Kirin ISP 9.0 Kirin ISP 9.0 -
リフレッシュレート ? ? ?
エンコード/デコード ? ? ?
RAM 4x16-bit LPDDR5X (9600Mbps) 4x16-bit LPDDR5X (9600Mbps) 4x16-bit LPDDR5X (9600Mbps)
ストレージ UFS 4.0 UFS 4.0 UFS 4.0
USB USB 2.0 USB 2.0 USB 2.0
Wi-Fi Wi-Fi 7 (11be) Wi-Fi 7 (11be) Wi-Fi 7 (11be)
Bluetooth Bluetooth 6.0 Bluetooth 6.0 Bluetooth 6.0
NearLink NearLink E2.0 NearLink E2.0 NearLink E2.0
位置情報 GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo, QZSS, NavIC

(GNSS: L1 / L5)

- -
通信 統合: Balong 5A Modem - -
充電規格 HUAWEI SuperCharge HUAWEI SuperCharge HUAWEI SuperCharge
製造プロセス SMIC 7nm N+2 SMIC 7nm N+2 SMIC 7nm N+2
型番 ? ? ?
公式サイト - - -

新登場のKirin T93Sの主な仕様は、製造プロセスがSMIC 7nm N+2、CPUはLinxiCoreを採用し最大2.70GHzで動作するPrimeと最大2.15GHzで動作するPerformanceと最大1.62GHzで動作するLittleを1+3+4構成で採用、GPUは最大966MHzで動作するMaleoon 935F 3CU、RAM規格はLPDDR5X、内蔵ストレージ規格はUFS 4.0、モバイルデータ通信は対応していません。

 

HUAWEI MatePad Air Zの柔光版が搭載しているKirin T93Sは、2026年4月に発表されたHUAWEI Pura 90 ProとPura 90 Pro Maxが搭載しているKirin 9030Sのモデム機能を無効化したSoCです。そのため、違いはモバイルデータ通信を利用できるのか出来ないのかだけで、筐体サイズによる排熱の差はあるかもしれませんが発揮できる性能は同じです。

 

そして、HUAWEI MatePad Air Zの通常版と廉価版にあたる悦享款が搭載しているKirin T93SDは、Kirin T93SからGPUが1CU減って2CUになり、さらにNPUとISPが無効化されたSoCです。Kirin T93SAやT93SCよりも先にT93SDが登場しました。性能に関しては、CPUは共通しているのでこの部分は同じですが、GPUは3CUから2CUになったので理論上は約33.3%の低下が起きるでしょう。

 

余談になりますが、これまでKirin 9030Sの製造プロセスはSMIC 7nm N+3と考えられていましたが、TechInsightsが解析したところ1世代前のSMIC 7nm N+2と判明しました。この情報により、Kirin 9030 Proの規格不適合品がKirin 9030Sだと思われていたのが否定され、それぞれが別物であったということになります。一応、ReaMEIZUではKirin 9030Sが登場したときから規格不適合品と考えるには違和感があるとしていましたが、それが事実であったことにちょっとした嬉しさを感じました。

 

Huaweiによると、新たに登場したKirin T93Sの総合的な性能は、2025年8月に発表されたKirin T92Bを搭載したHUAWEI MatePad Air 2025と比較して22%も向上したようです。比較対象のHUAWEI MatePad Air 2025は通常版と柔光版があり、それぞれKirin T92BとT92Aを搭載していますが、Huaweiの注意書きには「柔光版」の文字がなかったので通常版と比較していると推測しています。

 

新たに発表されたHUAWEI MatePad Air Zは2026年9月29日より中国で販売を開始し、価格は8GB+256GBモデルが3699元 (約87,500円)、柔光版の8GB+256GBモデルが4299元 (約102,000円)、12GB+256GBモデルが4399元 (約104,000円)、柔光版の12GB+256GBモデルが4999元 (約118,000円)に設定されています。

 

そして、同時に発表された廉価版にあたるHUAWEI MatePad Air Z 悦享款も同日の9月29日より中国で販売を開始し、価格は8GB+128GBモデルが2999元 (約71,000円)、8GB+256GBモデルが3499元 (約83,000円)、12GB+256GBモデルが4199元 (約100,000円)、柔光版の12GB+256GBモデルが4499元 (約106,500円)に設定されています。

 

Source(1) | (2) | 参考(1) | (2) | (3)