中国のHuaweiは2026年9月7日に新製品発表会を開催し、Kirin T93BとT93Cを搭載したHUAWEI MatePad Air (3rd Gen)を発表しました。これによりKirin T93Bが初登場となりましたので、簡単にではありますが情報をまとめておきます。
| 名称 | Kirin T93A | Kirin T93B | Kirin T93C |
| CPU | LinxiCore CPU
1x Prime 3x Performance 4x Little (8 Cores / 12 Threads) |
LinxiCore CPU
1x Prime 3x Performance 4x Little (8 Cores / 12 Threads) |
LinxiCore CPU
4x Performance 4x Little (8 Cores / 12 Threads) |
| 識別子 | 72_3334
72_3399 72_3364 |
72_3334
72_3399 72_3364 |
72_3399
72_3364 |
| リビジョン | r2p0
r2p0 r2p0 |
r2p0
r2p0 r2p0 |
r2p0
r2p0 |
| 動作周波数 | 2.69GHz
2.27GHz 1.72GHz |
2.69GHz
2.27GHz 1.72GHz |
2.27GHz
1.72GHz |
| GPU | Maleoon 935A 5CU
(OpenGL ES 3.2 / Vulkan 1.3) |
Maleoon 935B 4CU
(OpenGL ES 3.2 / Vulkan 1.3) |
Maleoon 935B 4CU
(OpenGL ES 3.2 / Vulkan 1.3) |
| 動作周波数 | 933MHz | 933MHz | 933MHz |
| NPU/DSP | Da Vinci NPU
1x Ascend Lite 2x Ascend Tiny |
- | - |
| カメラ | - | - | - |
| リフレッシュレート | ? | ? | ? |
| エンコード/デコード | ? | ? | ? |
| RAM | 4x16-bit LPDDR5X (9600Mbps) | 4x16-bit LPDDR5X (9600Mbps) | 4x16-bit LPDDR5X (9600Mbps) |
| ストレージ | UFS 4.0 | UFS 4.0 | UFS 4.0 |
| USB | USB 3.1 Gen 1
DisplayPort 1.2 |
USB 3.1 Gen 1 | USB 3.1 Gen 1 |
| Wi-Fi | Wi-Fi 7 (11be) | Wi-Fi 7 (11be) | Wi-Fi 7 (11be) |
| Bluetooth | Bluetooth 6.0 | Bluetooth 6.0 | Bluetooth 6.0 |
| NearLink | NearLink E2.0 | NearLink E2.0 | NearLink E2.0 |
| 位置情報 | GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo | - | - |
| 通信 | - | - | - |
| 充電規格 | HUAWEI SuperCharge | HUAWEI SuperCharge | HUAWEI SuperCharge |
| 製造プロセス | SMIC 7nm N+3 | SMIC 7nm N+3 | SMIC 7nm N+3 |
| 型番 | ? | ? | ? |
| 公式サイト | - | - | - |
新たに発表されたKirin T93Bの主な仕様は、製造プロセスがSMIC 7nm N+3、CPUはLinxiCoreを採用し最大2.69GHzで動作するPrimeと最大2.27GHzで動作するPerformanceと最大1.72GHzで動作するLittleを1+3+4構成で採用、GPUは最大933MHzで動作するMaleoon 935B 4CU、RAM規格はLPDDR5X、内蔵ストレージ規格はUFS 4.0、モバイルデータ通信は非対応です。
Kirin T93Bは、Kirin 9030 Proのモデム機能を無効化したT93 Proの規格不適合品のT93からISPを無効化したT93Aの規格不適合品です。T93AからT93BはGPUが1CU減り、NPUも無効化されてさらに弱くなりました。
Kirin T93Bの総合的な性能は、2025年8月に発表されたHUAWEI MatePad Air 2025 柔光版と比較して25%も向上しました。HUAWEI MatePad Air 2025 柔光版はKirin T92Aを搭載しているので「A」で共通していませんが、それでも性能は向上しているようです。
Huaweiは性能向上に関して「総合的な性能」といった言葉を使いますが、これはSoCとSoCの性能を比較したものではなく、自社開発OSのHarmonyOSのバージョンの違いやエコシステムによる快適さなどを含んだ文字通り「総合的」なものです。そのため、Kirin T93Cの性能がKirin T92Aから25%向上したものではないことは注意してください。
新たに発表されたHUAWEI MatePad Air (3rd Gen)は2026年9月12日より中国で販売を開始し、価格は12GB+256GBモデルが5299元 (約125,500円)、M-Pencil Proが付属する12GB+256GBモデルが5699元 (約135,000円)、柔光版の12GB+256GBモデルが5899元 (約140,000円)、12GB+512GBモデルが6299元 (約149,000円)、柔光版の12GB+512GBモデルが6899元 (約163,500円)に設定されています。
同時に発表された廉価版となるHUAWEI MatePad Air (3rd Gen) 悦享款も2026年9月12日より中国で販売を開始し、価格は8GB+256GBモデルが4499元 (約107,000円)、12GB+256GBモデルが4999元 (約118,500円)、キーボードが付属する12GB+256GBモデルが5399元 (約128,000円)、12GB+512GBモデルが5999元 (約142,000円)に設定されています。
通常版のHUAWEI MatePad Air (3rd Gen)はこの記事で取り上げたKirin T93Bを搭載していますが、悦享款はKirin T93Bの規格不適合品となるKirin T93Cを搭載しています。Kirin T93CはKirin T93BとGPUは共通しているものの、CPUはLinxiCore Primeが削られてシングルコア性能に差が出来ましたが、LinxiCore Performanceを復活させることでマルチコア性能は差があまりないといった不思議なSoCになっています。




