Snapdragonを開発しているQualcommから、CPUとGPUの開発に携わる主要な人物が退社していたことが明らかになりました。同社はSoCの性能の軸となるCPUとGPUを自社開発しており、それぞれOryon CPUとAdreno GPUとしてSnapdragonに搭載されています。
2026年2月、英語圏メディアのCRNによると、CPUの開発を携わっていたジェラード・ウィリアムズ氏とジョン・ブルーノ氏、GPUの開発に携わっていたエリック・デマーズ氏が1月末に退社していたようです。なお、Qualcommの広報担当者は同メディアに対して「人事問題についてはコメントしない」と回答しています。
CPUの開発を行っていた両氏はNUVIAを創業者した3人のうちの2人で、NUVIAが開発したOryon CPUは、SnapdragonのCPU性能の成長と底上げに大きく寄与しました。ただ、両氏の退社によって開発が滞る可能性は低いようで、その理由としてQualcommは2025年12月にRISC-Vを基にしたCPUを開発しているVentana Micro Systemsを買収しており、この企業が事実上の穴埋めを果たすと考えられています。
一方、GPUの開発を行っていたデマーズ氏はQualcommに14年近く在籍していたようです。この人の魅力はGPUの開発能力が非常に高く、GPUアーキテクチャをゼロから構築できるほどのため、この穴を埋めるのは苦労するでしょう。ちなみに、デマーズ氏はIntelに入社し、AI向けGPUの開発者として事業部を率いるようです。
Qualcommは2026年9月頃にSnapdragon 8 Elite Gen 6とGen 6 Proを発表すると考えられていますが、今回の退社が強く影響を受ける製品ではないと考えています。その影響は時間をかけてゆっくりと出てくるため心配する必要もなく、また、その長い時間で新たな技術も出てくるので極端に考える意味はありません。

