台湾のMediaTekは2026年1月15日、中国で新製品発表会を開催し、新製品となるDimensity 8500を発表しました。実は搭載した製品がすでに発表されているため、今回の発表ではその全貌が明かされたかたちとなります。
| 名称 | Dimensity 8500 | Dimensity 8400 | Dimensity 8300 |
| CPU | 1x Cortex-A725
3x Cortex-A725 4x Cortex-A725 (L3 Cache: 6MB) |
1x Cortex-A725
3x Cortex-A725 4x Cortex-A725 (L3 Cache: 6MB) |
1x Cortex-A715
3x Cortex-A715 4x Cortex-A510 (L3 Cache: 4MB) |
| 識別子 | 65_3463
65_3463 65_3463 |
65_3463
65_3463 65_3463 |
65_3406
65_3406 65_3398 |
| リビジョン | r0p1
r0p1 r0p1 |
r0p1
r0p1 r0p1 |
r1p0
r1p0 r1p1 |
| 動作周波数 | 3.40GHz
3.20GHz 2.20GHz |
3.25GHz
3.00GHz 2.10GHz |
3.35GHz
3.20GHz 2.20GHz |
| GPU | Mali-G720 MC8 r0p1 | Mali-G720 MC7 r0p1 | Mali-G615 MC6 r1p3 |
| 動作周波数 | ? | 1300MHz | 1400MHz |
| NPU/DSP | NPU 880 | NPU 880 | NPU 780 |
| カメラ | Imagiq 1080 ISP
3億2000万画素 or 3x3200万画素(ZSL) |
Imagiq 1080 ISP
3億2000万画素 or 3x3200万画素(ZSL) |
Triple 14-bit Imagiq 980 HDR-ISP
3億2000万画素 or 3x3200万画素 |
| リフレッシュレート | 144Hz (WQHD+) | 144Hz (WQHD+) | 120Hz (WQHD+)
180Hz (FHD+) |
| エンコード/デコード | Encode: 4K@60fps H.265, H.264
Decode: 4K@60fps H.265, H.264, VP9, AV1 |
Encode: 4K@60fps H.265, H.264
Decode: 4K@60fps H.265, H.264, VP9, AV1 |
Encode: 4K@60fps H.265, H.264
Decode: 4K@60fps H.265, H.264, VP9, AV1 |
| RAM | LPDDR5X (9600Mbps)
(System Level Cache: 5MB) |
LPDDR5X (8533Mbps)
(System Level Cache: 5MB) |
LPDDR5X (8533Mbps)
(System Level Cache: 4MB) |
| ストレージ | UFS 4 + MCQ | UFS 4 + MCQ | UFS 4.0 + MCQ |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E (11ax) | Wi-Fi 6E (11ax) | Wi-Fi 6E (11ax) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.4 |
| 位置情報 | GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC | GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC | GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC |
| 通信 | 統合: 5G Modem
Sub-6GHz (DL: 5.17Gbps) |
統合: 5G Modem
Sub-6GHz (DL: 5.17Gbps) |
統合: 5G Modem
Sub-6GHz (DL: 5.17Gbps) |
| 充電規格 | - | - | - |
| 製造プロセス | TSMC 4nm N4P | TSMC N4P | TSMC N4P |
| 型番 | MT6899T | MT6899 | MT6897 |
| 公式サイト | MediaTek | MediaTek | MediaTek |
新たに発表されたDimensity 8500の主な仕様は、製造プロセスがTSMC 4nm N4P、CPUは最大3.40GHzで動作するCortex-A725と最大3.20GHzで動作するCortex-A725と最大2.20GHzで動作するCortex-A725を1+3+4構成で採用、GPUはMali-G720 MC8、RAM規格はLPDDR5X、内蔵ストレージ規格はUFS 4.x、モバイルデータ通信は5Gに対応しています。
CPUは引き続きCortex-A725のみを採用するオールビッグコア構成を取り入れ、全てのコアで動作周波数が向上しました。その結果、Geekbench 6.4におけるマルチコア性能が7%向上し、確かな成長をすることに成功しました。
また、Qから始まる企業の準フラッグシップと比較して場合にDimensity 8500が優れている様子が確認でき、これまでの「安くて性能は低い」の印象を覆そうとしている努力がうかがえます。この比較対象はSnapdragon 8s Gen 4ではないかと思います。
RAM規格は最新のLPDDR5Xのままですが、データの転送速度が9600Mbpsに上昇し、最大12%の速度向上を達成しました。この速度はCPUとGPUの性能、動画の加工・編集など多岐にわたって恩恵がありますが、特にGPU性能の向上に寄与し、この速度が違うだけで意外や意外ですがまあまあの性能差が出ます。
GPUはMali-G720 MC8を採用し、Dimensity 8400から1基増えました。気になる性能は、RAMのデータ転送速度の上昇も相まって最大25%の向上、消費電力は20%の削減に成功しました。
この性能向上は1300MHzで共通している場合、1基増えただけでは理論上は約14%の性能向上となるので数値が合いません。また、データ転送速度の上昇が加味されても約18%と考えられるため、1300MHzからいくつか上昇しているのではないかと推察しています。
新たに発表されたDimensity 8500は、基本的に2024年12月に発表されたDimensity 8400と基本的なものは同じです。そのため、Snapdragon 865+ 5Gや888+ 5Gのように、製造が安定してより優れた製品を「上の製品」としてリリースしたものと認識してもいいでしょう。
冒頭でも記載しましたが、Dimensity 8500を初搭載した製品は既に発表および販売されており、HONOR Power2が2026年1月5日に発表され、同月の9日より販売が開始されています。開発した企業が発表する前に搭載した製品が先に発表されるといった例はあるのはあるため、おかしいことをしているわけではありません。
同製品はオフライン (実店舗)での販売が主で、価格は2699元 (約61,500円)からに設定されています。オンラインでも販売されているので入手自体は可能なので、気になるかたは挑戦をしてみてもいいかもしれません。






