サムスン電子、アンダークロックしたExynos 2400eを発表

サムスン電子、アンダークロックしたExynos 2400eを発表

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韓国のサムスン電子は2024年9月26日、新しいFE (Fan Edition)製品としてGalaxy S24 FEを発表しました。そして、同社はこの製品にExynos 2400eを搭載していることを明らかにしており、現状でわかっている範囲でExynos 2400と比較します。

 

名称 Exynos 2400 Exynos 2400e
CPU 1x Cortex-X4

2x Cortex-A720

3x Cortex-A720

4x Cortex-A520

(L3 Cache: 8MB)

1x Cortex-X4

2x Cortex-A720

3x Cortex-A720

4x Cortex-A520

(L3 Cache: 8MB)

動作周波数 3.21GHz

2.90GHz

2.59GHz

1.96GHz

3.11GHz

2.90GHz

2.59GHz

1.96GHz

GPU Xclipse 940 6WGP 12CU

(RDNA 3)

Xclipse 940 6WGP 12CU

(RDNA 3)

動作周波数 1095MHz 1095MHz
NPU/DSP 17K MAC NPU(2-GNPU + 2-SNPU) + DSP 17K MAC NPU(2-GNPU + 2-SNPU) + DSP
カメラ 3億2000万画素 or 1億800万画素(ZSL) or 6400万画素+3200万画素(ZSL) 3億2000万画素 or 1億800万画素(ZSL) or 6400万画素+3200万画素(ZSL)
リフレッシュレート 120Hz (4K / WQUXGA)

144Hz (QHD+)

120Hz (4K / WQUXGA)

144Hz (QHD+)

エンコード/デコード Encode: 8K@30fps H.265, VP9

Decode: 8K@60fps H.265, VP9, AV1

Encode: 8K@30fps H.265, VP9

Decode: 8K@60fps H.265, VP9, AV1

RAM LPDDR5X (4266MHz)

(System Level Cache: 8MB)

LPDDR5X (4266MHz)

(System Level Cache: 8MB)

ストレージ UFS 4.0 UFS 4.0
Wi-Fi Wi-Fi 6E (11ax) Wi-Fi 6E (11ax)
Bluetooth Bluetooth 5.3 Bluetooth 5.3
位置情報 GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo GPS, GLONASS, BeiDou, Galileo
通信 統合: 5G Modem

Sub-6GHz

(DL: 9.64Gbps / UL: 3.67Gbps)

mmWave

(DL: 12.1Gbps / UL: 3.67Gbps)

LTE Cat.24/22

(DL: 3Gbps / UL: 422Mbps)

統合: 5G Modem

Sub-6GHz

(DL: 9.64Gbps / UL: 2.55Gbps)

mmWave

(DL: 12.1Gbps / UL: 3.67Gbps)

LTE Cat.24/22

(DL: 3Gbps / UL: 422Mbps)

充電規格 ? ?
製造プロセス Samsung 4nm SF4P Samsung 4nm SF4P
型番 S5E9945 S5E9945

新たに発表されたExynos 2400eの主な仕様は、製造プロセスがSamsung 4nm SF4P、CPUは最大3.11GHzで動作するCortex-X4と最大2.90GHzで動作するCortex-A720と最大2.59GHzで動作するCortex-A720と最大1.96GHzで動作するCortex-A520を1+2+3+4構成で採用、GPUは最大1095MHzで動作するXclipse 940 6WGP 12CU、RAM規格はLPDDR5X、内蔵ストレージ規格はUFS 4.0、モバイルデータ通信は5G NRに対応します。

 

ヨーロッパ市場や国際市場で販売されているGalaxy S24とGalaxy S24+が搭載したExynos 2400と、今回のExynos 2400eの違いはCPUのみです。その違いは超高性能なCortex-X4が最大3.21GHzから最大3.11GHzへ0.10GHzアンダークロックされただけです。もちろん0.10GHzも違っていればExynos 2400ではないので、サムスン電子はExynos 2400eとして市場に投入します。

 

過去のExynosで末尾に「e」が付与された製品がなく、なにを意味しているのか不明です。ただ、中国のHuaweiは自社のKirinに対して、通常の製品より劣ったものに「E」を付与する命名規則を持っているため、それに倣ったようにも見えなくありません。ただ、Huaweiの「E」もなにを意味しているのか不明なので、少なくとも「E (e)」はなにか劣っていることを意味していると認識すればいいと思います。

 

ちなみにサムスン電子は、Exynos 2400eの性能はGalaxy S23 FEと比較してCPUは39%の性能向上、GPUは82%の性能向上、NPUは61%の性能向上としています。ただし、Galaxy S23 FEはSnapdragon 8 Gen 1を搭載したモデルとExynos 2200を搭載したモデルがありますので、どちらと比較したのか不明です。

 

一応、Galaxy S23 FEのヨーロッパ市場をはじめとする国際市場向けはExynos 2200を搭載しているので、今回の性能はExynos 2200と比較したのではないかと考えています。

 

Galaxy S24 FEはSnapdragonを搭載したモデルはなく、すべての国と地域でExynos 2400eを搭載します。長らくSnapdragon搭載モデルが投入されていたアメリカやカナダの北米市場でも同じです。

 

この製品は日本市場でも販売される予定で、さまざまな認証情報からMNOではauが販売されることが判明しています。もちろん、au向けも他の市場と同じくExynos 2400eを搭載します。

 

また、SIMフリーモデル (MNOを介さない)の販売も判明しており、こちらも当然Exynos 2400eを搭載します。

 

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