MediaTekがDimensity 6300を発表、Cortex-A76を採用したエントリー機向け

MediaTekがDimensity 6300を発表、Cortex-A76を採用したエントリー機向け

注:当サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

台湾のMediaTekは2024年4月18日、新製品としてDimensity 6300を発表しました。Dimensity 6000ファミリーはMediaTekの製品展開の中で一番下に位置しており、正直なところそれほど性能は高くありません。

 

名称 Dimensity 6300 Dimensity 6100+
CPU 2x Cortex-A76

6x Cortex-A55

2x Cortex-A76

6x Cortex-A55

動作周波数 2.40GHz

2.00GHz

2.20GHz

2.00GHz

GPU Mali-G57 MC2 r0p1 Mali-G57 MC2 r0p1
動作周波数 1072MHz 962MHz
NPU/DSP - -
カメラ 1億800万画素 or 2x1600万画素 1億800万画素 or 2x1600万画素
リフレッシュレート 120Hz (FHD+) 120Hz (FHD+)
エンコード/デコード ? ?
RAM LPDDR4X (2133MHz) LPDDR4X (2133MHz)
ストレージ UFS 2.2 UFS 2.2
Wi-Fi Wi-Fi 5 (11ac) Wi-Fi 5 (11ac)
Bluetooth Bluetooth 5.2 Bluetooth 5.2
位置情報 GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC
通信 統合: 5G Modem

Sub-6GHz

(DL: 3.3Gbps)

統合: 5G Modem

Sub-6GHz

(DL: 3.3Gbps)

充電規格 - -
製造プロセス TSMC 6nm N6 TSMC 6nm N6
型番 MT6835T MT6835

新製品のDimensity 6300の主な仕様は、製造プロセスがTSMC 6nm N6、CPUは最大2.40GHzで動作するCortex-A76と最大2.00GHzで動作するCortex-A55を2+6構成で採用、GPUは最大1072MHzで動作するMali-G57 MC2、RAM規格はLPDDR4X、内蔵ストレージ規格はUFS 2.2、モバイルデータ通信は4G LTEに対応しています。

 

今回のDimensity 6300は、Dimensity 6000ファミリーが設立されるきっかけとなったDimensity 6100+の強化版で、CPUとGPUの性能が向上しています。

 

CPUは高性能なCortex-A76が最大2.20GHzから最大2.40GHzへ向上しました。ただ、Cortex-A76は2018年に発表されたCPU IPなので、数値が表しているように差はありますが劇的な改善というのはないと考えています。

 

GPUはMali-G57 MC2を共通して採用していますが、動作する数値は最大962MHzから最大1072MHzに上昇しました。MediaTekはこの変更によって競合他社の製品と比較して50%も性能が高いとしています。ただ、具体的にどの製品と比較しているのか不明です。

 

Dimensity 6300を初搭載した製品はrealme C65 5Gで、4月26日に発表されました。現在ではrealmeの他にOPPO、vivo、Infinixなどが採用していますが、どちらかというとrealmeとOPPOが積極的に採用しているように見受けられます。

 

realme C65 5Gの容量は4GB+64GBからはじまり、4GB+128GB、6GB+128GB、8GB+128GBが用意されています。価格は10,499ルピー (約18,000円)からとなっており、比較的お求めやすい設定になっています。

 

Source(1) | (2) | 参考