サムスンファウンドリは2024年6月12日、アメリカのシリコンバレーでSamsunf Foundry Forum 2024 (SFF 2024)を開催し、新たなロードマップを公開しました。
同社は高性能コンピューティング向けのプロセスとなるSF2Z (2nmプロセス)の追加を明らかにしました。このプロセスはSF2XにBSPDN (裏面電源供給ネットワーク)と呼ばれる技術を採用したものです。詳しい技術は割愛しますが、この技術を採用することでPPA (消費電力・性能・面積)の改善に加え、電源供給の効率が向上するため、電圧降下現象が減るようになります。
また、同社は現時点でのロードマップに新しい4nmプロセスとなるSF4Uを追加しました。このプロセスは既存の4nmプロセスに比べてOptical Shrink (光学的微細化)を達成しているとのことで、PPAの改善が行われるとしています。量産は2025年を予定しています。
今回追加されたSF2ZとSF4Uはいずれもモバイルデバイス向けではないため、スマートフォンやタブレットで採用するプロセスではありません。そのため、あまり注目する必要がないかもしれませんが、サムスンファウンドリが前を向いて進んでいることは事実ですので、今回の新しいロードマップは歓迎すべきものです。
Source (1) | (2) | 参考(1) | (2)