Qualcommは新製品としてSnapdragon 6s Gen 3を発表しましたが、大手メディアの取材でSnapdragon 695 5Gの強化版であることを認めました。
大手テックメディアのAndroid Authorityは、Snapdragon 6s Gen 3とSnapdragon 695 5Gの型番がほぼ同じで、製造プロセス、CPU、GPU、ISPなどもほぼ同じであることから、この製品を開発・発表したQualcommに問い合わせたところ、以下のような文章が届いたと明らかにしました。
Snapdragon 6s Gen 3 is an enhanced version of Snapdragon 695 delivering improved CPU, GPU, and AI performances (sic).
この英文を和訳すると「Snapdragon 6s Gen 3はCPU、GPU、AIの性能が向上したSnapdragon 695の強化版です (原文ママ)」となります。QualcommがSnapdragon 6s Gen 3の発表に際して公開した資料ではCPU性能の向上は確実でしたが、GPU性能とAI性能も向上しているようです。
この声明によって、Snapdragon 6s Gen 3はSnapdragon 695 5Gのリブランド品となり、ミドルレンジ帯の進化が残念ながら一時的に止まることになります。Snapdragon 695 5Gは普段の利用で問題のない性能を持っていますが、新製品が小さな進化で終わっていることは市場にとって決していい影響を与えないでしょう。
