台湾のMediaTekは2024年5月9日、新製品としてDimensity 8250を静かに発表しました。
名称 | Dimensity 8300 | Dimensity 8250 | Dimensity 8200 |
CPU | 1x Cortex-A715
3x Cortex-A715 4x Cortex-A510 r1 (4MB L3 Cache) |
1x Cortex-A78
3x Cortex-A78 4x Cortex-A55 (4MB L3 Cache) |
1x Cortex-A78
3x Cortex-A78 4x Cortex-A55 (4MB L3 Cache) |
動作周波数 | 3.35GHz
3.20GHz 2.20GHz |
3.10GHz
3.00GHz 2.00GHz |
3.10GHz
3.00GHz 2.00GHz |
GPU | Mali-G615 MC6 r1p3
(HyperEngine) |
Mali-G610 MC6 r0p0
(HyperEngine) |
Mali-G610 MC6 r0p0
(HyperEngine 6.0) |
動作周波数 | 1400MHz | 950MHz | 950MHz |
NPU/DSP | NPU 780 | NPU 580 | NPU 580 |
カメラ | Triple 14-bit Imagiq 980 HDR-ISP
3億2000万画素 or 3x3200万画素 |
Triple 14-bit HDR-ISP
3億2000万画素 or 3x3200万画素 |
Tripe 14-bit Imagiq 785 HDR-ISP
3億2000万画素 or 3x3200万画素 |
リフレッシュレート | MiraVision 880
120Hz (WQHD+) 180Hz (FHD+) |
120Hz (WQHD+)
180Hz (FHD+) |
MiraVision 785
120Hz (WQHD+) 180Hz (FHD+) |
エンコード/デコード | Encode: 4K@60fps H.265, H.264
Decode: 4K@60fps H.265, H.264, VP9, AV1 |
Encode: 4K@60fps H.265, H.264
Decode: 4K@60fps H.265, H.264, VP9, AV1 |
Encode: 4K@60fps H.265, H.264
Decode: 4K@60fps H.265, H.264, VP9, AV1 |
RAM | LPDDR5X (8533Mbps) | LPDDR5 (6400Mbps) | LPDDR5 (6400Mbps) |
ストレージ | UFS 4.0 + MCQ | UFS 3.1 | UFS 3.1 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E (11ax) | Wi-Fi 6E (11ax) | Wi-Fi 6E (11ax) |
Bluetooth | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.3 |
位置情報 | GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC | GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC | GPS, BeiDou, GLONASS, Galileo, QZSS, NavIC |
通信 | 統合: M80
Sub-6GHz (DL: 5.17Gbps) |
統合: M80
Sub-6GHz (DL: 4.7Gbps) |
統合: M80
Sub-6GHz (DL: 4.7Gbps) |
充電規格 | - | - | - |
製造プロセス | TSMC 4nm N4P | TSMC 4nm N4 | TSMC 4nm N4 |
型番 | MT6897 | ? | MT6896 |
新製品となるDimensity 8250の主な仕様は、製造プロセスがTSMC 4nm N4、CPUは最大3.10GHzで動作するCortex-A78を1基と最大3.00GHzで動作するCortex-A78を3基と最大2.00GHzで動作するCortex-A55を4基の1+3+4構成、GPUは最大950MHzで動作するMali-G610 MC6、RAM規格はLPDDR5、内蔵ストレージ規格はUFS 3.1、モバイルデータ通信は5G NRに対応します。
MediaTekが公開した資料を見ると、今回のDimensity 8250はRedmi K60EやiQOO Z9などが搭載しているDimensity 8200と変更点がまったくなく、なにの違いによって「50」の差が発生したのかわかりません。ただ、意味もなく「50」の差をつけることはしないと思うので、わたしたちにはわからない部分で違いはあるのでしょう。
その違いについて最初に浮かんだのはカメラの対応画素数です。Dimensity 8250は最大3億2000万画素で、Dimensity 8200も同じ対応画素数ですが、発表当初は2億画素でした。もしかしたら、この小さい部分に違いがあるのかもしれないと思ったのですが、MediaTekがDimensity 8200のカメラの対応画素数を親切に編集していることを考えると、もっともっと小さい部分に違いがあるのかもしれません。
そのため、現時点ではDimensity 8250とDimensity 8200は「ほぼ同じもの」と認識して問題ないと思います。「50」の差がわたしたちにわからないようになっている以上、深く追求する必要はないです。
Dimensity 8250は8月12日現在、中国市場向けのOPPO Reno12 (PJV110)が初搭載しています。同製品は5月23日に発表されましたが、現時点においてこの製品の他にDimensity 8250を搭載した製品はなく、OPPOのみが採用している状態です。
容量は12GB+256GB版をはじめ、12GB+512GB版、16GB+256GB版、16GB+512GB版を用意しています。価格は標準版の12GB+256GBモデルが2699元 (約55,500円)に設定されています。