韓国市場やヨーロッパ市場向けのGalaxy S24シリーズが搭載すると見られている、サムスン電子の自社開発SoCとなるExynos 2400のスペックが判明しました。これを搭載した製品は2024年Q1 (1月-3月)の発表が有力です。
韓国の情報通の吸血鬼王氏によると、Exynos 2400の主なスペックは、製造プロセスはSamsung 4nm SF4P (旧称: 4LPP+)、CPUは最大3.2GHzで動作するCortex-X4を1基、最大2.9GHzのCortex-A720を2基、最大2.6GHzのCortex-A720を3基、最大1.8GHzのCortex-A520を4基の1+2+3+4構成で、GPUはXclipse 940 6WGP (RDNA2ベース / 12CU)と明らかにしました。
CPUは総計10基のデカコア構成で、現在の総計8基のオクタコア構成から大きく進化した構成を採用します。昔の製品ではMediaTekがHelio X20やHelio X30で、こちらの製品は高性能コア+高効率コア、低性能かつ高効率なコアを採用していましたが、最新のExynos 2400は超高性能コア+高性能コア+高性能コア+高効率コアで大きく構成が変わり、性能にも違いがあります。
情報通の吸血鬼王氏はSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyと比較してCPU性能は3%から4%の差としていますが、GPUに関しては問題を抱えており、低い性能を発揮する可能性があるとしています。
そのGPUはXclipse 940 6WGPを採用しますが、Adreno 750に近い性能を発揮するには少なくとも1.8GHz、勝つには2.0GHzに設定する必要があるようです。今のところ内部でも決まった数値がないようで、未だにいろいろとテストしている状態としています。
この他のスペックとして、AI性能は44TOPs、ISPの採用画素数は最大3億2000万画素、エンコードもしくはデコードは8K@60fps、RAM規格は8533MbpsのLPDDR5X、内蔵ストレージ規格はUFS 4.0、5Gモデムを統合するとしています。
Galaxy S23シリーズではすべての市場でQualcommのSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを搭載しましたが、2024年のGalaxy S24シリーズではSnapdragon 8 Gen 3 for GalaxyとExynos 2400を搭載する戦略を行うようです。
Exynos 2400を搭載するのは韓国市場とヨーロッパ市場向けとされており、北米市場や中国市場、香港市場、台湾市場、日本市場などでは例年通りSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載する方向で開発を進めているようです。
Galaxy S24シリーズはGalaxy S24 UltraとGalaxy S24+、Galaxy S24の3製品で構成され、間に位置するGalaxy S24+の「+版」は開発を中止するとの報道もありましたが、現時点では販売する方向で開発を進めていることが判明しています。