中国の攻氪科技 (Gongke Technology)は、新製品のAYANEO Pocket SでSnapdragon G3x Gen 2を採用すると発表しました。AYANEOは「アヤネオ」と呼称します。
AYANEOは、2023年8月23日にQualcommが携帯型ゲーム機向けとなるSnapdragon Gシリーズの新設を発表した際に、最上位のSnapdragon G3x Gen 2を搭載したAYANEO Pocket Sを販売すると同時に発表しました。
同社はMicrosoftのWindowsとAMDのRyzenを組み合わせた製品を開発し、多くのゲーム愛好家に支持を得ています。しかし、RetroidやMiyooが席巻しているAndroidの領域はほぼ素人と言えます。
そういったことからAYANEOはPocketシリーズを新設し、2023年7月にはDimensity 1200を搭載したAYANEO Pocket Airの商品化に成功しました。Indiegogoを通じてクラウドファンディングを行うようですが、2023年9月が始まろうとしている現在になっても価格や出荷時期は不明です。
新製品のAYANEO Pocket Sは簡単な外観が公開されており、キー配置はNintendo Switchに似ています。しかし、ところどころに独自性が見えており、完全なコピー品になっていないのは流石だと感じます。
背面は通気口が配置されており、位置は本体を持った際には左手側になります。この新製品は高性能なSnapdragon G3x Gen 2を搭載するので、通気口がないと筐体内部に熱がこもってしまいます。熱がこもると性能が低下し、いわゆるカクツキと呼ばれるフレームレートの低下を引き起こすので、この通気口は非常に大事な機構です。
AYANEOを手掛ける中国の攻氪科技は、このAYANEO Pocket Sを2023年12月に正式に発売する予定としています。OSにAndroidを採用するので、SteamOSを採用したSteam DeckやWindowsを採用したASUS ROG Allyとは直接的に競合しませんが、この製品が発表され、販売されると携帯ゲーム機市場の活性化につながるでしょう。