中国自動車大手のGeelyの関連会社となったMeizuは、2023年Q3(7月-9月)からQ4(10月-12月)にフォルダブル製品の発表を目指して製品の開発を進めていたとされますが、中国メディアは製品の開発を一時的に中断したと伝えました。
中国メディアのTMTPOST(鈦媒体)は2023年5月31日、Meizuのフォルダブル製品の研究開発がソフトウェア適応の難度の高さとハードウェアのコスト高を理由に中止したと伝えました。
Meizuのフォルダブル製品の開発についてはフォルダブル製品に関係するいくつかの特許を取得していたことから開発を進めていることが明らかになっていましたが、今回の報道によって開発が中止されたことが明らかになりました。
フォルダブル製品はGalaxy Z Foldのような横折り型、Galaxy Z Flipのような縦折り型がありますが、Meizuが開発していたのは前者の横折り型で、Snapdragon 8+ Gen 1を搭載し高性能な製品になる予定でした。
また、Galaxy Z Flipと同じ縦折り型も開発していると伝えられていましたが、こちらに関しては開発を進めているだけで、製品化するには多くの時間がかかると予想され、実際に発表されるのは来年の2024年になるとされていました。
Meizu CEOの黄質潘(Huang Zhipan)氏はフォルダブル製品の開発の中止を報じたTMTPOSTに対して、「フォルダブル製品にはより高い要件があり、以前に定義された製品では十分な競争力がないため再定義します。ただ、フォルダブル製品の製品ラインは継続されます。」とし、全面的な中止ではなく一時的な中止であると明らかにしました。
フォルダブル製品の開発は非常に難度が高いとされ、最終的な製品に仕上げるまでに多くの開発費と時間を要することが知られています。これはサムスン電子やXiaomiなどの巨大な企業でも同様のため、「小さな工場」と揶揄されるMeizuが順調に開発を進めるには少し無理があったのかもしれません。