Snapdragon 8 Gen 2を搭載したGalaxy S23 Ultraが、Galaxy S23に続いて登場しました。Snapdragon 8 Gen 2は2022年11月に発表される予定で、TSMC 4nm N4での製造が濃厚です。
登場したGalaxy S23 Ultraの型番はSM-S918Uで、末尾が「U」なので北米市場向けの製品です。この他の仕様として、Android 13、RAM 8GBを搭載しており、北米市場でのGalaxy S23 Ultraの最低モデル(≒標準モデル)のRAM容量は8GBとなる見込みです。
CPUは3.36GHzを1基、2.80GHzを4基、2.02GHzを3基の1+4+3構成を採用していますが、Geekbenchの弱点として同じ動作周波数の場合は同じCPUを採用していると認識するので、実際はリーク情報通りに3.36GHzを1基、2.80GHzを2基、2.80GHzを2基、2.02GHzを3基の1+2+2+3構成を採用しているでしょう。
今回発揮された性能は、シングルコア性能が1,521点、マルチコア性能が4,869点で、シングルコア性能は同等ですが、マルチコア性能はGalaxy S23 Ultraが上回りました。
Galaxy S23の計測時は3.0GHzに満たない部分がありましたが、Galaxy S23 Ultraでは動作は不安定なものの3.34GHzに迫る時もあったので、Galaxy S23よりもCortex-A715とCortex-A710の動作周波数が高い状態で計測されて、このような差が発生したと考えています。
少しだけ性能から外れた話をすると、Linux KernelはLinux 5.15.41を採用しており、Pixel 7 ProのLinux 5.10.107よりも新しいものを採用しています。どのような差があるのかという点については、この差を実感するのは我々のような普通の消費者ではなく開発者なので、深くは言及しません。