中国のUNISOCは、Googleが2022年8月15日(現地時間)に発表した最新のAndroidの「Android 13」にTangula T760やT616などの12製品が対応完了したと発表しました。
対応が完了した製品は5G通信が利用できるTangula T820、Tangula T770、Tangula T760、4G通信が利用できるT618、T616、T612、T610、T606、T310、SC9832E、SC7731E、SC9863Aの12種類です。その中でTangula T820は対応完了を表明した8月24日時点で未発表の製品で、仕様が発表される前に存在が明かされました。
UNISOCは5G通信に対応した製品に「Tangula」を付与し、Tangula 6 Series、Tangula 7 Series、Tangula 8 Series、Tangula 9 Seriesの4種類を展開しています。Tangula T770とTangula T760はTangula 7 Seriesに属するため、Tangula T820はTangula 8 Seriesに属します。
今のところ、「Tangula」が付与されているのはTangula 7 Seriesに属するTangula T770、Tangula T760、Tangula T740だけなので、Tangula T820はTangula 8 Seriesに初めて属する製品になる見込みです。
詳細な仕様は現状では不明ですが、参考としてTangula T770の仕様を記すと、プロセス技術はTSMCの6nmに基づくN6、CPUは2.55GHzのCortex-A76を1基、2.21GHzのCortex-A76を3基、2.00GHzのCortex-A55を4基、GPUはMali-G57 MP4で動作周波数は750MHzに設定されています。
ArmはCortex-A76の後継CPU IPとしてCortex-A77、Cortex-A78、Cortex-A710、Cortex-A715を発表しているので、Tangula T820はCortex-A77以降のCPU IPを採用するでしょう。GPUに関してはMali-G57の後継GPU IPはMali-G510しか存在しないので、順当に進化するのであればMali-G510を採用するでしょう。