昨日、中国媒体の36Krが中国自動車大手のGeely(吉利)が、小さい工場と揶揄されるMeizu(魅族)を買収する動きを見せていると報道され、中国国内だけでなく国外でも注目を浴びました。翌日となる今日、特定の媒体が回答を得たと記載しているので簡単にまとめます。
Meizu(魅族): 感谢对魅族的关心。
Geely(吉利): 对市场传闻不予置评,目前星纪时代高端手机研发业务正在有序进展,希望打造开放融合的生态伙伴关系。
買収する動きを最初に報道した36Krは、Meizuから「我々に関心を持っていただき感謝しています。」と回答があったと報じました。一方で、買収を考えているGeelyは中国媒体の財聯社が「市場の噂に関してコメントできません。現在、星紀時代の携帯電話の研究開発事業は順調に進んでおり、開放的で統合されたエコシステムの構築を考えています。」の回答を得たと報じました。
両社は肯定も否定もしませんでした。技術界隈では誤った情報が世に広まったら直後に訂正・否定を行うのが定石なので、GeelyとMeizuは買収に関する話し合いを前向きに行っていると思います。
Geelyは報道にもある通り携帯電話事業として武漢市に星紀時代を設立し、ZTEやASUS 中国の役員を歴任した王勇(Wang Yong)氏をCEOに就任。また、董事長による100億元(約1970億円)の投資や、XiaomiやOPPOの優秀な人材を2-3倍の給料で引き抜きを画策するなど本格的な携帯電話事業の進出を考えていることで有名です。
星紀時代はハイエンド帯での進出を計画しており、奇しくもMeizuが展開している製品の価格帯と同じです。GeelyはMeizuを“吸収”ではなく“買収”して傘下企業に設置し、星紀時代との2大巨頭で事業をすすめる可能性があると報じている媒体や、星紀時代の主要な製品としてMeizuを展開する可能性があると報じている媒体があり、情報が錯綜している状態です。
真実は買収が行われた時や、否定した時なので我々はそれを待つしかありません。Geelyによる買収はReaMEIZUの存続に関わる報道なので、注意深く今後を見ていきたいと思います。