中国の開発者XiNGRZ氏によって開発が進められているQualcomm Snapdragon搭載Meizuスマートフォン向けカスタムROM、MoKee 100.0 ROMの進捗が公開されました。
今回公開されたのはSnapdragon 855 Plusを搭載したMeizu 16s Pro、Snapdragon 855を搭載したMeizu 16sの2機種です。
Meizu 16s ProのMoKee ROMのバージョンにはコードネームのm1973の表示、Meizu 16sはm1971の表示がありますので、その機種向けに調整が行われているカスタムROMであることがわかります。Project Trebleを利用したGSI ROMではこの様な名称にならないです。
更に注目すべき点はMeizuが対称美学を追求することで角R(角の丸み)が大きくなってしまい、GSI ROMを利用すると時計とバッテリーがおかしくなっていまいますが、今回はその機種用に調整が行われたカスタムROMですので、ステータスバーに正しく収まっています。
更にAbout Phoneでは16s Proの表示があり、これはGSI ROMを使用するとどのスマートフォンでも共通してPhh-Treble vanillaの表記になりますので、間違いなくMeizu 16s Pro用に調整を行っています。
そして、カメラが動くことも公開。カスタムROMやGSI ROMではカメラが起動しないことがあり、開発者の悩みのタネでもあります。というのもスマートフォンでカメラを利用しない使用はほぼありえなく、この対応の可否でカスタムROMの利用率が変動します。旧バージョンで利用できてたのに、新バージョンで利用できなくなったという場合には旧バージョンを引き続き使用する人が多いです。
まだExperimental(実験的)で、リリースにはもう少しかかりそうです。とは言え、Meizu製品向けカスタムROMが久しぶりに誕生する可能性があることで、様々な国と地域で喜びの声が聞こえています。ただ注意点として今は待つことに専念し、過度かつ過剰な期待を開発者に押し付けてしまわないようにしましょう。