中国のUnisoc(紫光展鋭)がインドのデリーで行われているIndia Mobile Congress 2019(IMC 2019)にて新プロセッサーとなるUnisoc Tiger T117(虎賁 T117)を発表しました。
今回発表したTiger T117はフィーチャーフォン向けのプロセッサーで、CPUやGPU等のどの様なマイクロプロセッサを搭載しているのか明らかにされていません。世界的に有名なフィーチャーフォンとしてNokia 3310 3GとNokia 3310 4Gが存在し、Nokia 3310 3GはSpreadtrum時代に発表したSC7701B、Nokia 3310 4GもSpreadtrum時代に発表したSC9820Eを搭載している様で、主なスペックはSC7701BはCPUに1コアのARM926EJ-S(460MHz)でGPUは非搭載、SC9820EはCPUに2コアのARM Cortex-A53(1.3GHz)でGPUはARM Mali-T820 MP1を搭載しています。
おそらくこれよりは高いスペックになるのではないかと予想しています。
今回発表したTiger T117はフィーチャーフォン向けなので高性能なCPUやGPUは必要なく、特にフィーチャーフォン向けプロセッサーとして初めて4G LTEに対応したことが大事な製品です。更に4G LTE対応SoCとしては最小サイズということで小さい筐体の中を圧迫することもなくなり、その空いた容量を使用してバッテリー増量したりDual SIMに対応させたりすることが可能です。
Unisoc Tiger T117はLTE/W-CDMA/GSM通信に対応し、RTOS(Real-time operating system)を採用。この他、内蔵ストレージはLPDDR規格に対応し、LTE Cat.4(DL:150Mbps/UL:50Mbps)、高品質な通話を可能にするVoLTEに対応しています。