2018年に発表されたiPad Pro 2018(11インチ)とiPad Pro 2018(12.9インチ)に搭載されているApple A12X BionicのCPUクロック数が判明しました。
AppleはSoCを自社開発していますがCPUクロック数やGPUクロック数などの細かい数値まで公開していませんので、今回判明したクロック数はSoCの研究を行っている人にとっては垂涎もののデータです。
クロック数を公開したのは微博ユーザーの@我用第三人称氏です。同氏は中国における新製品の詳細なスペックをその都度公開しており、ディスプレイパネルの製造元やRAMやストレージの製造元が同氏によって判明しています。同氏の公開するデータには信憑性があるため、今回記事にしています。
Apple A12X Bionicは4xVortex + 4×Tempestのオクタコア構成で2.5GHz+1.5GHzであることまでは判明していますが、今回公開されたクロック数はMHz表記でさらに細かい数値まで突き止めています。
Apple A12X Bionicは1つ目のbigコアが2496MHz、2つ目のbigコアが2376MHz、3から4つ目のbigコアが2316MHz、5から8つ目のLITTLEコアが1572MHzとなっています。一般的に4+4のオクタコア構成では4つの共通のクロック数+4つの共通のクロック数になりますが、A12X Bionicは1コア、2コア、3コアと4コアでクロック数が異なっているので非常に珍しいです。
今回公開されたのはCPUのクロック数のため、GPUのクロック数は依然として不明です。iPhone 7/iPhone 7 Plusに搭載されているApple A10 FusionのGPUクロック数が判明したのは発表から3年後なので、A12X BionicのGPUクロック数が判明するにはもう少しの期間が必要でしょう。