調査会社「IC Insights」が2016年における出荷台数を元にしたスマートフォンシェアを公開しました。
2016年は14億6000万台で、2015年の14億3000万台、2014年の12億6000万台から着実に出荷量を増やしていますが、2015年から2016年が微増になっていますので伸び悩みが見えてきたかもしれません。
低価格モデルでもRAM 3GBは当たり前になってきていますので、2年は十分使えるスペックになったことが大きいでしょうか。
シェアはSAMSUNGが1位、Appleが2位、LGが7位、他7社はすべて中国企業で、人口の多さが決め手になっています。
11位以降もGionee、Meizu、LeEco/Coolpadと中国が続き、14位にようやく台湾のASUSが出現するという状況です。
成長率トップはvivoの89%、2位はOPPOの88%、3位はGioneeの53%という結果になりました。
2016年のスマートフォン市場を象徴するHOV(Huawei、OPPO、vivo)はそれぞれ33%、88%、89%の成長で、オフライン店舗を拡充したOPPO、vivoがずば抜けて成長をしています。
2013年には中華酷聯(ZTE、Huawei、Coolpad、Lenovo)の名称が有りましたが、ZTEは3%の成長、Coolpadは30%のマイナス成長、Lenovoは25%のマイナス成長になっており、中国のスマートフォン市場は激戦区であることがわかります。
MeizuはMediaTek MT6750のスマートフォンを4台、Helio P10(MT6755M)を5台というスペックに差がないスマートフォンを乱発し、魅族聯發有限公司という蔑称までつけられる事態に陥りましたが、結果としては9%の成長に成功しています。
しかし、MEILAN(魅藍)事業部総裁の李楠 氏はこのマーケティングを失敗としており、2017年は改善すると発言をしています。
2016年6月の時はMeizu M3 Note、Meizu PRO 6、Meizu M3、Meizu M3sの4機種を発表し乱発傾向が見受けられましたが、2017年6月現在はMeizu M2 Eの1機種のみとなっており、2017年のスローガン「着実に製品を作り、正しいマーケティングをする」というのを守って“今、市場に何が必要なのか”を見極めて販売しているように見えます。
ReaMEIZUとしてはやはりMeizuがトップ10に入ってほしいものですが、10位との差は2000万台ほどあり、現実問題としては厳しいでしょう。
Qualcommと和解したのでSnapdragon、SAMSUNGのExynos、MediaTekのHelioを使えるようになった今、本当の勝負が始まります。
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