18:9の隆盛はMEIZUにとっては嬉しくない。その理由を解説

SAMSUNG、LGを始め多数のメーカーがディスプレイ比率18:9をスマートフォンに搭載し始めています。

更に中国メーカーまでもがミドルレンジからエントリーモデルに向けても搭載し始め、もはやこの18:9は2017年における最大のトレンドと言っても差し支えはないでしょう。

「このトレンドを採用していない所は技術力がない」とまで言われてしまいそうにまで流行っていますが、MEIZUは未だにこの比率を搭載したスマートフォンはリリースしておらず、更にはリーク情報もないと言った完全に遅れているメーカーになっています。

多数のメーカーが採用しているのにもかかわらず何故MEIZUは採用していないのか、何故採用を見送っている現状なのかを解説させていただきます。

 

18:9ディスプレイとは

nubia Z17S、Xiaomi Mi MIX 2、Huawei Mate 10 Pro、SAMSUNG Galaxy Note8

2017年4月に発表されたSAMSUNG製Galaxy S8/S8+によって急速に知名度が上がり、今まで採用されていた16:9ディスプレイよりも縦長になるので、より多くの情報を一度に読むことが出来、昨今のSNSの流行りとピッタリ合ったものが18:9ディスプレイの簡単な説明になります。

このディスプレイを採用するとスマートフォンにおける画面占有率が上がり、スマートフォンの上下どちらかがベゼルレス、もしくは上下のベゼルが狭いデザインになります。

FHD(1080 x 1920)がFHD+(1080 x 2160)、WQHD(1440 x 2560)がWQHD+(1440 x 2960)と言うようになります。

 

搭載したメーカーの対処

SAMSUNG Galaxy S8、Note8

例として一番わかりやすいのがSAMSUNGで、SAMSUNGは今まで指紋認証機能を兼ね備えたホームボタンを搭載していましたが、この18:9ディスプレイでホームボタンを排除してナビゲーションバーを採用し、指紋認証機能は背面へと配置が変わりました。

今まで代名詞ともなっていたものを排除するというのは非常に大きな選択だったといえます。

もともとホームボタンを採用していないメーカーは今まで通りナビゲーションバーと背面に指紋認証センサーを配置すれば良いのですが、今までタッチセンサーやホームボタンを採用していたメーカーは代名詞を捨てざるを得ませんでした。

 

MEIZUはどうか

MEIZUもSAMSUNGと同じくホームボタンを採用しているメーカーです。

ただSAMSUNGのホームボタンはホームボタンの役割のみを果たしていましたが、MEIZUのホームボタンはmBackと呼ばれる触れるとバック操作、押し込むとホーム操作という特許も取得している機能を持っています。

つまり、SAMSUNGはホームボタンの両横にはバックとタスクのタッチセンサーが有ったので、ナビゲーションバーへの移行自体は簡単なのですが、一方でMEIZUはホームボタンが2つの役割を果たしているのでナビゲーションバーへの移行が難しく、岐路に立たされている状態なのです。

このmBack、他社(HuaweiやXiaomi、Smartisan等)が似たような機能を搭載すれば「MEIZUのパクリではないか?」と疑われるぐらい中国では有名な機能で、MEIZU自身もこの機能を大事に思っており、この機能が初搭載されたMeizu m2 note以降全てのスマートフォンで採用されています。

 

そしてこの18:9ディスプレイ、多数のメーカーが初搭載したのはフラッグシップモデルという共通点が有ります。

MEIZUのフラッグシップモデルはMXシリーズとPROシリーズがありますが、2017年のPROシリーズは既に発表済み、MXシリーズは2017年モデルは存在せず2018年春頃発表予定なので春まで採用する可能性は無いに等しいです。

SAMSUNG製SoCのExynosを搭載したモデルをまだ発表していませんので、一縷の望みがあるならばExynos 9 Series(8895)を搭載したMeizu PRO 7シリーズが18:9ディスプレイを初搭載するということもあるかもしれませんが、新年まであと少しというのにリークひとつもないとなると発表する予定はないと考えるのが良いかもしれません。

 

18:9ディスプレイを採用しながらホームボタンを採用しているスマートフォンが現状なく、両立は厳しいようです。

MEIZUは必然的にmBackを捨てないといけなくなり、SAMSUNGの様にナビゲーションバーと指紋認証センサーを背面に配置するのか、背面の指紋認証センサーがホームボタンになりmBack機能を搭載するのか、ナビゲーションバーのホームキーで擬似的にmBackを搭載するという方法しか私は思い浮かびません。

この18:9ディスプレイは流行ったことによって何がどう転んでもMEIZUは代名詞(アイデンティティ)を消さないといけないので、この流行はMEIZUにとって嬉しくないのです。