MediaTek Helio X30の搭載例はMeizu PRO 7 Plus、Meizu PRO 7-H、Meitu V6の3機種のみ

MediaTek Helio X30の搭載例はMeizu PRO 7 Plus、Meizu PRO 7-H、Meitu V6の3機種のみ

現在のMediaTekにおけるフラッグシップ向けプロセッサーのHelio Xシリーズの最終モデルとなるHelio X30の搭載例はMeizu PRO 7 PlusMeizu PRO 7-H、Meitu V6の3機種しかないことがわかりました。

 

Helio X30は10nm FinFET製造プロセスを採用し、2xARM Cortex-A73+4xA53+4xA35のデカコア(10コア)構成でクロック数が2.6GHz+2.2GHz+1.9GHzに設定されています。この他GPUはImagination Technologies社製PowerVR 7XTP-MT4を搭載しており、全てARM製ではないこだわりが見えるプロセッサーに仕上がっています。

そんなこだわりを見せたHelio X30は残念ながら性能は同世代のプラットフォームやプロセッサーと比較すると落ちていて、特にこの時代は「ゲームがいかに快適に動作するか」がSoC側で判断されていたので、Android OS搭載機種ではQualcomm Snapdragon 835搭載機やSamsung Exynos 8895搭載機を購入する他ない状態でした。

 

更に初搭載機として2017年7月に発表されたMeizu PRO 7 PlusとMeizu PRO 7-Hは3500元(約58,000円)を超える高価格で販売された(他のSnapdragon 835搭載機は2000元(約33,000円)前半が多数)ことによって売上は全く望めず、その責任をとって副総裁が離職していたことも判明していたりと、Meizuは泥舟に乗って企業運営を続けていくことになります。

その後同年11月にはセルフィー機能を重視しているMeituからHelio X30を搭載したMeitu V6が販売されますが、残念ながらこれも思った以上の売上は期待できなかったのか、今の状態は多くの人が知っている通りXiaomiと戦略的パートナーシップを締結し、Meituスマートフォンの製造を終了しスマートフォン事業からの撤退を発表しています。

 

更に一時は山塞企業として有名だったVerneeはHelio X30を搭載したVernee Apollo 2をMWC 2018で展示を行いましたが販売はされていません。そして同じく山塞企業として有名だったUlefoneはUlefone T3の開発を発表し大まかなスペックまで公開したものの製品化されずに終わっています(MWC2019にてHelio P90を搭載した同名の製品が展示)。採用しようとした企業はこの2つのみが明らかになっています。

 

製品化した企業は衰退、採用しようとした企業は存在すら危うくなっている“曰く付き”のMediaTek Helio X30。更にMeizu PRO 7 Plus、Meizu PRO 7-H、Meitu V6共にAndroid 7.0 Nougatで更新が止まっており、採用企業が更新を怠っていることも考えられますがMediaTekがSDKを開発していない可能性もあります。かつて失敗作と言われたSnapdragon 810を採用した企業は今でも生き残っていますが、失敗作と言われなかったHelio X30を採用した企業はことごとく駄目になっています。

呪いのプロセッサーと評すべきでしょうか。ここまで呪われているプロセッサーは後にも先にもないでしょう。

 

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