Apple A13 Bionicの詳細なCPUクロック数が判明、低電力モード時はクロック数が大幅に低下

Apple A13 Bionicの詳細なCPUクロック数が判明、低電力モード時はクロック数が大幅に低下

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日本時間9月11日に行われたApple Special Eventにて発表されたiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxに搭載されている新プロセッサーのApple A13 Bionicの詳細なCPUクロック数が判明しました。

AppleはSoCを自社開発していますがCPUクロック数やGPUクロック数などの細かい数値まで公開していませんので、今回判明したクロック数はSoCの研究を行っている人にとっては垂涎もののデータです。

 

クロック数を公開したのは微博ユーザーの@__apostrophe氏です。同氏は以前からApple製スマートフォン向けSoCの性能をGeekbenchやGFXBenchを使用して計測しているようで、SoCに関する知識があるようです。今回は最新SoCのApple A13 Bionicの詳細なCPUクロック数を公開しています。

 

同氏によるとA13 Bionicは2+4のヘキサコア構成で、CPUクロック数は2592MHz+1728MHzになっているとのこと。ただシングルコアをフル稼働させる際には1つ目のbigコアが2664MHzまでクロック数が上昇します。CPU性能を計測するのに長けているGeekbenchを例にするとシングルコア性能を計測するときは2664MHzで、マルチコア性能は2x2592MHz+4x1728MHzで計測を行います。

 

更に同氏は低電力モード時のCPUクロック数も公開。低電力モードはiOS 9から追加された機能で、最新OSのiOS 13では設定->バッテリー->低電力モードをONにすることで電池の消費を大幅に減らすことが出来るモードです。

同氏の公開したデータによるとCPUクロック数は通常時が2592MHz+1728MHzでしたが、1296MHz+1728MHzまでクロック数が下がっています。これにより、bigコアのクロック数を大幅に下げることで電池の消費を大幅に減らすことが判明しました。そして、通常時と同じくシングルコアをフル稼働させる際には1つ目のbigコアが1860MHzまでクロック数が上昇します。サイトを表示するときなどに極端な違和感をおぼえることはないと考えています。

 

Geekbench v5にて通常時cと低電力時のA13 Bionicが発見できましたので、過去のApple A12 BionicとApple A11 Bionic、Apple A10 Fusionと簡単に比較してみます。通常時は何も書いていませんが、違いをわかりやすくするため低電力時はLow Power Modeの“LPM”を表示させています。

低電力モード時は通常時と比較して約60%ほどのシングルコア性能、約41%ほどのマルチコア性能となっています。大きく性能を落としているように感じられますが、性能を見てみるとiPhone 11の発表会で同時に発表された第7世代iPad(10.2インチ)にも搭載されているA10 Bionicと同等性能なのでそれほど大きな不満は出ないように感じられます。そして、A10 Bionicが搭載されている2016年に発表されたiPhone 7、iPhone 7 Plusはまだまだ現役です。

 

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