Geekbenchで計測されたQualcomm Snapdragon 670を比較

Qualcomm製ミドルレンジ向けプラットフォーム「Snapdragon 670(sdm670)」のGeekbenchで計測されたスコアを比較したいと思います。

計測された回数は7回、機種名が「QUALCOMM SDM670 for arm64」となっているのでQualcommによるリファレンス機だと考えられます。

スペックはAndroid 8.1.0 Oreo、RAM 6GBとなっています。

 

Snapdragon 670のスペックは正式には公開されておりませんが、ドイツのメディアの「WinFuture」によると製造プロセスが10nm、CPUは2.6GHzのKryo 300 Gold(Cortex-A75x2) + 1.7GHzのKryo 300 Silver(Cortex-A55x6)のオクタコア構成、GPUはQualcomm Adreno 615(430MHz~650MHz)となっています。

AnTuTuベンチマーク Ver6で11万点を叩き出したQualcomm Snapdragon 660(sdm660)の後継機となり、高いパフォーマンスが期待されています。

 

シングルコア性能

日付が古いものを1st、新しいものを7thとしています。

最高点は1,863点、最低点は1.838点で差は25点とバラツキのないパフォーマンスを発揮しています。

1,900点は超えない程度の性能ということになり、ハイエンドコアのCortex-A75が2コアしか搭載されていないので、期待されている2,000点という大台を超えられないのでしょう。

従来機となるQualcomm Snapdragon 660のスコアは1,600点を超えるか超えないかぐらいなので1.15倍の成長していますが、Snapdragon 660の登場の仕方が驚きだっただけにたったの1.15倍しか成長していないのか、という感想になってしまうのは致し方ないでしょう。

 

マルチコア性能

最高点は5,290点、最低点は5,215点で差が75点なのでシングルコア性能と同じでバラツキが少なく良いパフォーマンスを発揮しています。

リファレンス機で5,290点なので製品版としてリリースされると5,300点は恐らく上回ると思います。

Snapdragon 660が5,800点程度なのでマルチコア性能では1.1倍のマイナス成長となっており、Snapdragon 660は2.2GHzと1.8GHzで動作するので平均クロック数が2.0GHzになりますが、Snapdragon 670は2.6GHzと1.7GHzで動作し、平均が1.9GHzと低クロックになってしまうのでこのような数字として表れているのでしょう。

 

総括

CPUのパフォーマンスは憶測やリーク情報を上回ることは出来ていませんが、GPU性能はAnTuTuベンチマークでのスコアがまだ出ておりませんので失望するには速いです。

 

Qualcomm Adreno 615のクロック数は通常時430MHz~650MHzですが、最大700MHzまで上がることが出来るので皆が期待する数字やパフォーマンスを発揮すると思います。

ただ、ハイエンドコアに使用されているCortex-A75はマイクロプロセッサの脆弱性「Meltdown」と「Spectre」に該当しているので、このスコアが対策後であれば良いのですが、対策前だと更にスコアが下がる可能性があります。

 

フラッグシップモデル向けプラットフォームのSnapdragon 845(sdm845)も現状ではSAMSUNG Exynos 9 Series(9810)完敗している状態で、更にはMediaTekがミドルレンジ向けプロセッサーに力を入れ始め、運営方針が変更された第一弾となるMediTek Helio P70が15万点を叩き出すなど、今までのSoC市場とは違った風が吹いています。

更には欧州連合の競争法に違反しているとEUに提訴されており、2018年のQualcommは少々苦しいかもしれません。

 

参考

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