はじめに
今記事は、GeekDays様主催の"みんなで書こう!「今年のベストバイガジェット」Advent Calendar 2015"というアドベントカレンダーに参加した記事でございます。
初めてこちらのブログを見られる方が多いと思うので、Meizuって何だよっていう方に向けて、簡単に説明したいと思います。
Meizuとは
魅族(メイズー、MEIZU)科技は2003年に設立された中国広東省珠海市に本部を置く電気機器メーカーである。
当初はデジタルオーディオプレイヤーを製造していたが、2007年以降はスマートフォンを製造するようになった。
2015年2月9日、アリババはMeizuに5億9000万ドルを出資し、同社の少数株を取得することで合意した。この提携により、アリババは自社の携帯電話向けカスタムOS「YunOS」の搭載ハードウェアを増やし、一方のMeizuはAlibabaの巨大なオンライン流通ネットワークを利用することになる。
Meizu MX4 Proとは
簡単にスペックを見ていきたいと思います。
モデル | Meizu MX4 Pro |
---|---|
発売日 | 2014/12/06 |
OS | Adnroid 4.4.4(Flyme OS 4.0) |
CPU | Exynos 5430 |
GPU | Mali-T628 |
RAM | 3GB |
ROM | 16GB/32GB/64GB |
ディスプレイ(解像度) | 2,560 × 1,536 |
ディスプレイサイズ | 5.5 |
カメラ | |
2070万画素 | |
500万画素 | |
サイズ(縦 x 幅 x 厚) mm | 150.1 x 77.0 x 9.0 mm |
重量 | 158g |
外部メモリ | 非対応 |
バッテリー | 3350mAh |
価格(日本円) | 52,000円(32GB) |
2014年度のスマートフォンとしてはかなりハイスペックになると思います。今や2Kディスプレイを搭載するのは至って普通の事ですが、電池持ちに重点を置いていた2014年に2Kディスプレイを搭載するのはMeizuにとっての挑戦でした。
2014年発売のスマートフォンですが、日本で通信することのできる中国聯通版かつカラーがホワイトは3月初頭に販売され、その時に購入したので2015年度のベストバイガジェットとして紹介いたします。
Meizu MX4 Proによる挑戦
- WQHD(2K)を搭載し、電池持ちも両立
スマートフォンはディスプレイによって電池が消費されております。解像度が高くなればなるほど消費電力は多くなり、解像度が低くなればなるほど消費電力は少なくなります。今現在、解像度の高さを求めたうえで、消費電力を少なくする事を両立した場合には、1920 x 1080のFHDが一番となっております。
一方Meizuは2Kディスプレイを搭載することを選びました。電池持ちを考慮すると採用されないディスプレイを敢えて搭載し、Meizuの技術力をアピールしようとしました。
- ホームキーを物理ボタンへと先祖返り
Meizuは2012年度フラッグシップモデルのMeizu MX2からタッチセンサー式のホームキーへと変更しました。それまでは、物理ボタンのホームキーを採用しており、継続利用した際のホームボタンの劣化がユーザーにより叫ばれていました。
しかし、Meizu MX4 Proのコンセプトムービーにホームボタンをひたすら叩くどシーンがあり、今回搭載されたホームボタンに自信があるように思えます。
実はホームキーがタッチセンサー式のものから物理ボタンに変更されたのはZTEがMeizuに訴訟を起こしたからなんですよね。
参考:Meizu To Refresh Their Lineup Because Of ZTE's Lawsuit? | Androidheadlines.com
- 指紋認証機能
今や当たり前となっている指紋認証機能を中国メーカーでは早めに搭載しました。
Meizuが指紋認証機能を搭載したあたりから他の中国メーカーも指紋認証機能を搭載させていき、中国メーカーを牽引したと言っても過言ではありません。
そして、この指紋認証機能はアプリのロックにも使用でき、勝手にMeizu MX4 Proを触られても大丈夫という便利なものとなっております。
- Hi-Fiを搭載
DACにDP-X1同じものとなるES9018K2Mを搭載し、アンプにOPA1612を搭載しています。
DACはポータブルアンプと同じものを使用しているので、携帯電話以上の音質を出すことが可能になっております。
アンプにFiiO X5 2ndと同じものを使用し、こちらも音質面でのこだわりが見えます。
使用してみて
画面の繊細さは非常に素晴らしいです。Meizu MX4 Proを5分ほど触った後にFHDを搭載しているisai LGL22を触ると画面の粗さが目に見えます。2Kディスプレイとか別に視認できないと思っていた私を見事に裏切ってくれました。
この2Kディスプレイはネットサーフィンをするときに重宝しています。どんなサイトを見てもつかれることはないので、いつまでもネットサーフィンをすることが出来ます。Twitterをやっていた頃はネットサーフィンなんかしなくても情報が勝手に入ってきましたが、今は自分で情報を得ないといけないので、こういう目の疲れないスマートフォンがあると非常に助かりますね。
LTE通信に対応しているのですが、販売当初はdocomoやSoftBankのSIMを挿入しても一切LTEに接続されず、3G通信に接続されるという不具合がありましたが、Lollipopビルドで接続されるようになりました。販売開始から5ヶ月一切LTEに接続されることがなかったという悲しいスマートフォンです。
私がデータを使って修正依頼を出したので、今はSIMを挿入するだけで、APNはmoperaで接続され、LTEで通信されます。
こんな問題と戦ったからこそ、このポンコツ具合に愛がわきますね。
指紋認証機能は、Meizu初の指紋認証機能のため、ある程度の認識率の低さがあっても目を瞑る予定だったのですが、非常に高い認識率を誇っております。
そして、アップデートにより認識率は販売当初とは比べ物にならないぐらいしっかり認識しますので、今Meizu MX4 Proを指紋認証機能目当てに購入してもストレスは一切たまらないと思います。
アップデートにより認識率が上がるので、まだまだ進化の余地があるという事になり、非常に楽しみなスマートフォンですね。
Flyme OSのアップデートは今も滞り無く行われており(Flyme OS 5.0のベータテストを実施中)、まだまだ使用出来るスマートフォンですね。アップデートに関しては、2012年度フラッグシップモデルMeizu MX2が2015年9月までアップデートされ続けたという実績があり、いつまでアップデートされるのか非常に楽しみであります。2Kディスプレイを搭載しているMeizu製スマートフォンは今のところMeizu MX4 Proだけですので、技術力をアピールするためにも長くアップデートされるような気がします。
Meizu MX4 ProはHi-Fiを搭載しており、DAPとして使用することも出来ます。アップデートがなくなった後でも持ち歩きの出来るスマートフォンというのはいいですね。
音質はやはり素晴らしいの一言です。今まではisai LGL22をメディアプレーヤーとして使っていたため、音質の違いに驚きを覚えました。
とか言っていますが、あまり耳がそっち方面にいいものではないので、〇〇がいいとか△△がダメということが言えないのが申し訳ないです。ただ、一つ言えるのは5万円で電話機能を持ったDAPが買えるという魅力があるというところです。そして、今現在、Meizu MX4 Proは35,000円程度で入手できるので、下手にDAPを買うよりはこちらを買ったほうが満足できるかもしれません。
まとめ
世界最高のスコアを出したMeizu Pro 5も魅力あるスマートフォンですが、私は2Kディスプレイを搭載したMeizu MX4 ProもMeizu Pro 5に劣らないぐらいの魅力を持っていると思います。
Meizu MX4 Proは失敗作だ失敗作だという人が少数いますが、そんなこと言っている人は最初期のMeizu MX4 Proを触ってポイした人ですので、そんな人の話は聞かず、今どうなのかということに重点を置いて欲しいスマートフォンです。
ファームウェアアップデートの大切さ、2Kディスプレイの繊細さ、3GB RAMの安心感、Hi-Fiを搭載したスマートフォンで聞く音楽の素晴らしさを体験させてくれた素晴らしいスマートフォンです。
色々なことを教えてくれたMeizu MX4 Pro。一切動かなくなるまで使用していきたいと思える携帯に出会えたことに感謝しています。
明日、12月04日に発表してくれるのはガジェットショット様です。
完全にガジェットショット様のかませ犬ですが如何だったでしょうか?ひとりでも多くの方がMeizuを知ってもらえると嬉しいなぁと思っております。「あぁそんな企業あったな。」程度でもいいので、何かスマートフォンを購入しようと迷っている時にMeizuを思い出して、比較の材料にでも使っていただければなぁと思っております。
参考:Xperia Z4 SOV31が4万切り!?ちょっと待って!Meizu MX5もいいスマートフォンだよ! – ReaMEIZU