Meizuにおける最大の足かせはFlyme OS、それ故のジレンマを抱える

Meizu製スマートフォンに搭載されているカスタムスキンのFlyme OS。Flyme OSは“OS”と名乗りつつもAndroid OSをベースとしており、同カテゴリーとしてSamsungのOne UI、XiaomiのMIUI、Huawei(Honor)のEMUI、OPPOのColorOSが存在しています。このFlyme OSはちょっとした問題を抱えており、主戦場の中国市場とサブ戦場の国際市場で苦しい局面を迎えています。

今回はそんな「Flyme OS」のお話。

 

Flyme OSは先程も言いました通りMeizu製スマートフォンに搭載されているカスタムスキンです。純正のAndroid OSのAOSPを使用していないことを表しており、様々なカスタマイズが施されているとも言えます。このカスタマイズがどの程度行われているかというのは非常に重要で、Huawei(Honor)のEMUIは便利な機能は多いもののカスタマイズのしすぎが故に非難されている機能も存在しており、すべての人が満足するカスタムスキンは存在していません。ユーザーの絶対数からサンプルは少ないですが、MeizuのFlyme OSもEMUIと同じ様な評価が下されています。

 

ただEMUIと大きな違いが有るのは対応言語・・・ではなく、更新の頻度です。対応言語の多さは国際市場での成長を望むのであれば当然重要ですが、それよりもアップデートが降ってくる事の方が大事です。EMUIは月1回以上のアップデートが降ってきて、Androidセキュリティパッチレベルのアップデートも当然行われ、Android OSのアップデートにも積極的です。一方でFlyme OSは中国市場では頻繁にアップデートが行われますが国際市場では月1回のアップデートは降ってこず、半年以上放置されている機種も存在してており、Android OSのアップデートは中国市場国際市場ともに全くと言っていい程行っていません。この状況によって既存ユーザーの不満は爆発しており、XiaomiやHuawei、OnePlusに機種を変更する人をたくさん、たくさん見てきました。

 

「Flyme OSのアップデートが降ってこない。それは嫌だけれどもMeizu製スマートフォンのデザインや質感は好き」という人が少数存在しており、「Android Oneを搭載させて出荷して欲しい」という声がこの少数から聞こえてきます。Android Oneは発売されてから24ヶ月の間で最低1回以上のOSアップデートを保証し、セキュリティパッチレベルのアップデートも適用させやすいメリットがあります。更に見た目も何もカスタマイズされてないAOSPそのものになり、更にシステムレベルでもAOSPそのものになるので様々なアプリが安全に動作する可能性がFlyme OSよりも高くなります。

ただこのAndroid One、一見いいように見えますがこれはカスタムスキンを開発しているMeizuにとっては「手間が増える」のでメリットにはなりません。BtoCの企業はユーザーファーストであるべきですので、企業にメリットがなくともユーザーにメリットがあるのであれば即採用すべきですが、今のMeizuは多くの人が知っている通り苦境に立たされている企業です。そんな状態にある企業にとってFlyme OSとAndroid Oneの同時開発よりもFlyme OSに開発を注力する方が効率的であるでしょう。

 

by C4ETech

Flyme OSを開発しているが故のジレンマでしょうか。中国市場ではAOSPはそれほど好まれておらず、Flyme OSを搭載しているが故に売れている事実も存在していますので、今から全ての機種をAndroid Oneにするというのは無謀でしょう。BlackSharkやnubia Red Magicの様に国際展開をするときにのみAOSPを搭載するのも方法としてありますが、Flyme OSを搭載した機種が存在しているので開発が分散してしまい得策とは言えません。

国際展開においてAndroid Oneを望むのであればFlyme OSを搭載した既存機種のアップデートを中止し、Android One初搭載機以降のみのアップデートになっても許容できるのであれば文句はありません。既存機種もサポートしろ、最新の機種にはAndroid Oneを搭載してサポートしろというのは“今のMeizu”には不可能です。

 

 

国際市場におけるFlyme OSのアップデートを期待する、これしか方法はないのです。Bootloader Unlockが出来れば・・・というのはもうそういう時代ではありません。カスタムROM全盛期に可能にしていれば今のMeizuは違うMeizuになっていたかもしれませんが、今から出来たところで購入する人が増えるわけではないのです。

 

 

もう、Meizuには夢も希望もない状態なのです。