699元(約1.2万円)のMeizu M A5はどの層に向けたスマートフォンなのか。じっくり考察

5月23日にはグローバル市場向けにMeizu M5cを、7月3日には中国市場向けに中国移動専売のMeizu M A5(魅藍 A5)を発表しました。

M5cは129.90ユーロ、M A5は699元で販売していますが、実は、全く同じ価格でMeizu M5が存在します。

何故、全く同じ価格のスマートフォンが存在しているのかを考察します。

 

まずMeizu M A5とMeizu M5のスペックを比較すると以下の表になります。

概要
名称 Meizu M A5 Meizu M5
発売日 2017/7/5 2016/11/11
本体価格 699元 699元
本体情報
Android Android 6.0 Android 6.0
Flyme OS Flyme 6.0 Flyme 5.2
Flyme 6.0配布済み
SoC MT6737 MT6750
GPU Mali-T720 MP2 Mali-T860 MP2
RAM 2GB 2GB
内蔵ストレージ 16GB 16GB
カメラ(リア/フロント) 800万画素 1300万画素
500万画素 500万画素
MicroSDスロット あり あり
SIMスロット nanoSIM x2 nanoSIM x2
バッテリー容量 3060mAh 3070mAh
ディスプレイ
インチ 5.0 5.2
解像度 1280 x 720 (HD) 1280 x 720 (HD)
種類 IPS液晶 IPS液晶
サイズ
縦 x 横 x 厚 144.0 x 70.51 x 8.3 mm 147.2 x 72.8 x 8.0 mm
重量 140g 138g

この表からは、SoCがMT6737とMT6750と、リアカメラの画素数が違うだけで、パット見ただけでは優劣をつけ辛い事がわかります。

しかし、実はGeekbenchでは前者が550/1500、後者が650/2000となっていて、Meizu M5の方が若干スペックが高く、しかもカメラ画素数も上なのにも関わらず、後発の劣っている物と値段が同じという謎が生まれています。

この謎を解明する鍵は、スペック表からわからないこと、それは指紋認証センサーの有無です。

 

Meizu M A5には指紋認証センサーが搭載されておりません。

2017年というこの時代に指紋認証センサーのないスマホが存在するのか、という疑問が生まれますが、中国では指紋認証を使った決済サービスが現金での支払よりも遥かに主流です。

Meizu M A5はこの指紋認証を使った決済として有名なWeChat Pay、AliPayのサービスを利用できないというデメリット、そしてメリットを持っています。

Meizu M A5ではメリットになっていて、何故利用出来ないことがメリットなのかと言いますと、中国ではこのような電子決済が流行ったことによって若い人の借金が問題になっています。

借金とまではいかなくても親の金を使うということも問題視されておりますので、子供に買い与えるスマートフォンとしてはこの決済が出来ないことがメリットになります。

 

さらに、Flyme 6にはキッズモードと言うものが搭載されていて、管理者が設定したもの以外は遊べなかったり、新たにダウンロード出来なかったり等、いろいろ規制をかけることが出来ます。

指紋認証もないので、Flymeアカウントを親のものにしてしまえばパターンロックにしても簡単に解除できますので、親の管理下で使うスマートフォンとして最適な出来となっています。

 

指紋認証センサーがないのに価格が同じなのは、この機能がないことによるメリットが大きいという点になります。

とはいいつつも、この価格が何処まで受け入れられるのかが疑問ではありますが、今のところメディアがそれほど興味が無いのかはわかりませんが大きく問題にはなっていないので、取り敢えずは大丈夫でしょう。

もちろん、同じモデルのMeizu M5cも大人が使うよりも子供が使うように出来ていると思います。

 

Meizu M A5のスペックは、Android 6.0 MarshmallowをベースとしたFlyme 6、画面解像度は1280 x 720(HD)の5.0インチディスプレイ、SoCにMediaTek製のMT6737のクアッドコアプロセッサー(1.3GHz)、GPUにMali-T720 MP2、前面カメラが500万画素、背面カメラが800万画素、ROM 2GB + 内蔵ストレージ 16GBの1モデル販売、外部SDカードに対応(128GB)、バッテリーの容量が3060mAhで、急速充電規格のmChargeには非対応です。