HiSilicon Kirin 980のGPU性能がGeekbenchによって判明。過度の期待は禁物か

HUAWEIがドイツのベルリンで開催されたIFA 2018(国際コンシューマ・エレクトロニクス展)にて発表した世界初の7nm製造プロセスを採用したHiSilicon Kirin 980を搭載したHUAWEI Mate 20 ProがGeekbenchに姿を現しました。以前はCPU性能を測る方で姿を現しましたが、今回はGPU性能を測る方で姿を現しました。

 

計測に使用されたスマートフォンはHUAWEI LYA-L29(HUAWEI Mate 20 Pro)、Android 9 Pie、HiSilicon Kirin 980、RAM 6GBです。RenderScriptスコアが6,509点となっています。従来機となるKirin 970を搭載したHUAWEI Mate 10 Proは8,567点、Kirin 955を搭載したHUAWEI Mate 9 Proは10,764点と考えると順調にスコアを落としていることになります。

Apple iPhone XS Maxに搭載されたApple A12 BionicはAPIがMetalなので純粋な比較こそは出来ませんが22,627点、Qualcomm Snapdragon 845(OnePlus 6)はRenderScriptで13,336点、SAMSUNG Exynos 9810(SAMSUNG Galaxy S9+)はRenderScriptで9,456点、MediaTek Helio X30(Meizu PRO 7 Plus)はRenderScriptで5,310点となっています。AnTuTuベンチマークのGPU性能ではApple A12 Bionicが150,931点、Snapdragon 845が124,587点、Exynos 9810が94,036点、Helio X30が47,140点なので、GeekbenchのスコアをもとにするとKirin 980のGPU性能は80,000点程度になるでしょう。

 

SoC クロック数 GPU
Kirin 980 720MHz Mali-G76 MP10
Kirin 970 746MHz Mali-G72 MP12

HiSilicon Kirin 980のGPUは720MHzのARM Mali-G76 MP10となっており、Kirin 970の746MHzのARM Mali-G72 MP12よりもクロック数とコア数が減っています。更にKirin 980の発表会で、Snapdragon 845と様々な性能を比較したグラフでKirin 980よりもSnapdragon 845の方が優れていると表してあったりと不安視される見方、声が多くありました。

今回出現したベンチマーク結果が本物であると断言できませんが、Identifierの欄に書いてある文字が一字一句同じなのでおそらくは本物のKirin 980のスコアだと思います。

 

HiSilicon Kirin 980の初搭載機はHUAWEI Mate 20シリーズで、この機種の発表は10月16日のロンドンで行われる予定です。更にHUAWEIは前日にコンセプトフォンの“Magicシリーズ”に属するHUAWEI Honor Magic 2の存在を明らかにしており、こちらの機種にもKirin 980を搭載する予定のようです。ベンチマークチーティングの問題があったHUAWEIは、HUAWEI Mate 20シリーズの発表会で出される数字には厳しい目を向けられるかもしれません。

 

 

Source | 参考(1) | 参考(2)