GeekbenchでHiSilicon Kirin 980が複数回計測されたので平均を算出。マルチコア性能の1万点超えは常時ではない

HUAWEIが8月に2018年後半から2019年前半のフラッグシップモデル向けプロセッサーとして発表したHiSilicon Kirin 980がGeekbenchで複数回計測されたので平均スコアを算出します。Kirin 980の初搭載機はHUAWEI Mate 20シリーズで、Geekbenchに多く姿を現しているのはHUAWEI Mate 20 Pro(LYA-M29)です。この他にHUAWEI Mate 20(HMA-L29)も計測されていますが、今回は上位版となるHUAWEI Mate 20 Proのみで平均を算出します。

 

10月12日現在HUAWEI Mate 20 Proの計測数は22回で、最高点はシングルコア性能が3,390点でマルチコア性能が10,318点となっています。一方で最低点はシングルコア性能が3,292点でマルチコア性能が9,573点でマルチコア性能が10,000点を超えるのは常時ではないことがわかります。一方でApple A11 BionicやA12 Bionicは10,000点を下回ることは非常に稀で、Geekbenchが算出した平均スコアは双方とも10,000点を超えています(A12が10,855点でA11が10,118点)。

 

22回計測されたHiSilicon Kirin 980の平均スコアはシングルコア性能が3,344.5点でマルチコア性能が9,892.6点という結果です。マルチコア性能の平均スコアは約9,900点で大台となる10,000点には乗りませんでした。10,000点を超えるのは時々あるという程度で常時ではありません。(22回中8回)

HUAWEIがKirin 980の発表会のときにマルチコア性能のスコアを公開しなかったのは常時10,000点を超えない事が原因でしょうか。もし10,000点を超えていると発表してしまった場合、ユーザーによって計測されたときに10,000点未満になった時にがっかりされる可能性を考えて発表しなかったのかもしれません。

 

とは言え従来機となるKirin 970のシングルコア性能は約1,900点でマルチコア性能が約6,700点なので大きく成長していることに間違いありません。ベンチマークスコアが高いことは重要ですが、一番重要なのは実使用感なのでそのあたりはEMUIとKirinの相性によると考えています。

Kirinを他社に提供している場合にはベンチマークチーティングの必要性があったかもしれませんが、自社で完結するならば必要性がないと思っているのでこの問題は残念です。今回ReaMEIZUが算出した平均スコアがチートによって得られたスコアではないことを願っています。

 

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