GearBestで購入したスマートフォンにはショップ専用カスタムROMがインストールされているので注意

中国ECサイトで購入するスマートフォンの多くは中国版でしょう。中国版ということはGoogle関連アプリやサービスがインストールされていないので、中国国外のユーザーにとっては不便なものとなっています。この不便な中国版にGoogle関連アプリやサービスをインストールした「ショップROM(Shop ROM)」というものを聞いたことがあるでしょうか。この「ショップROM」はメーカーが公式に配布したもの(公式ROM)ではないので使用し続けるのは言語道断で、思わぬ不具合に遭遇することも多々あります。

今回、自分の購入したものがショップROMなのか、公式ROMなのかの見分け方を紹介したいと思います。今回紹介する方法はある程度の知名度を誇っているメーカーのみになっていますので、マイナーなメーカーでは対応できない可能性があることをご容赦ください。

 

ショップROMの使用

ショップROMの何が駄目なのかを簡単に説明させていただきます。その理由は、まず第一に“メーカーによって提供した公式ROM”ではないこと、次に悪質なアプリがインストールされている可能性があるという2つの点です。

ショップROMは「再起動すると起動しなくなる」とか「目に見えておかしい」ということが殆どありませんのでそのまま使用しても問題ないと考えがちですが、公式ROMではないということは何かしらのバグに遭遇してもメーカーは対応出来ない上、アプリを提供している開発者も対応出来ません。自分は問題ないと思って使用を続けても周りが迷惑を被る状態になり、健全な使用とは言い切れなくなります。

そして、悪質なアプリについては今となっては稀ですが、キーロガーやどこかわからない所に不正通信を行い続けるといった情報収集を目的に作られたショップROMが存在します。H社やX社も不正通信を行っているといった声も聞きますが、こちらは利用規約を読めば何をしているかわかる一方で、このショップROMにはそういう規約がないので悪質極まりないです。「今となっては稀」ということはまだ存在するという意味なので、これを使い続けるのはやめたほうがいいでしょう。

 

このショップROM、どの様にインストールしているのか?という疑問が浮かぶと思います。私が知っている限りではRoot権限を取得してsystem領域を書き換える、カスタムリカバリー(CWMやTWRP等)を使ってROMをインストールする、ドロワーに表示されないアプリを通常通りインストールする、の3つの方法があります。手を抜いているショップでは純正リカバリーではなくカスタムリカバリーのままになっている事もあります。

 

ショップROMの見分け方

先程も言いました通りショップROMには「目に見えておかしい」事が殆ど無いので、初見で「これはショップROMだ」と気づくことはまず不可能です。ではどこで判別するか、それはファームウェアのバージョンです。多くのショップROMでは存在しないファームウェアのバージョンになっているので、このバージョンを検索してみて公式サイトが引っかからなければショップROMの可能性が非常に高いです。

 

次にアップデートアプリが存在しているかで見分ける方法もあります。多くのショップROMはアップデートアプリを削除しており、設定のどの項目を見ても存在がなければ完全にショップROMです。上画像はMediaTek製SoCを搭載した多くのスマートフォンのアップデートアプリで、この画面を映し出すことが出来れば公式ROMの可能性が高いです。

更に、特別有名ではないのにGoogle純正のアップデート画面が表示されたら要注意です。これはGappsを何も考えずにインストールした時に起こる問題なので、Gappsが追加でインストールされているということはショップによって改変されたショップROMということになります。Gappsのみがインストールされていればまだましですが、ついでに悪質なアプリがインストールされているかもしれないので利用をやめるべきです。

 

日本語の対応可否についても見分ける方法として存在していますが、昨今では公式によって日本語に対応させるところが増えてきており、これによって判別難しくなっています。一応のポイントとして対応言語に日本語がありながら、”完全に日本語化されていない(英語で書かれた項目がある)”ものはショップROMの可能性が少しあります。

 

GearBestによるMeizu用ショップROMのバージョン

 

GearBestに販売されているMeizu m3 noteに搭載されていたバージョンはFlyme 5.8.99.0Gでした。MEIZUが提供しているバージョンはFlyme 5.1、Flyme 5.2、Flyme 5.6なので、このFlyme 5.8.99.0GはショップROMということになります。公式ROMではないので使用することはありえませんし、ましてやこのバージョンが搭載されている状態でブログやSNSに感想を書くのは失礼なので絶対にやめましょう。

 

ショップROMは断じて許すことが出来ません。自己責任でカスタムROMをインストールするものとは違い、それを公式ROMとして使用する人の優しさに漬け込んだ悪しきものです。ひとりでも多くの被害者が減れば良いと思いこの様な記事を書いています。

 

大手のメーカーであればファームウェアのフルパッケージを公式サイトで配布している場合もありますので、スマートフォンが到着したら最新版をインストールするのがおすすめです。マイナーなメーカーでもSP Flash Toolで純正ファームウェアを提供しているところも少数ながらありますので、ショップROMに対抗するために公式サイトをチェックするのは忘れないようにしましょう。

ReaMEIZUではFlyme Updateというカテゴリーでアップデート情報を毎回記事にしておりますので是非ご覧ください。

 

参考