AnTuTu BenchmarkとAnTuTu Officerにおけるフェイクフォンのデータを公開、全計測の約3%が偽物

AnTuTu BenchmarkとAnTuTu Officerにおけるフェイクフォンのデータを公開、全計測の約3%が偽物

Antutu Benchmark

AnTuTu Benchmarkを開発・提供しているAnTuTuが、ベンチマークソフトAnTuTu Benchmarkでのフェイクフォン(偽物の携帯電話)に関するデータを公開しました。データ取得元はAnTuTu Benchmark v7/v8、AnTuTu Officerの2種類で、データ計測期間は2019年7月から2020年6月となっています。AnTuTu Benchmark v8が正式にリリースされたのは2020年8月1日なので、この期間には前のバージョンとなるAnTuTu Benchmark v7も含まれていることを理解ください。

 

全計測数は1,964万3,249回で、その内の58万5,070回で2.98%が偽物だったようです。フェイクフォンには3パターンあり、例えばHuawei P30にKirin 980が搭載されていますが、フェイクフォンにはMediaTekのローエンドSoCが搭載されているなど、公式のモデルと構成が一致していないもの。第2は偽装で、ローエンドのMediaTek SoCを搭載しているのにハイエンドSoCを搭載していると表示するもの、第3はより巧妙になっているもので言葉では説明できないものとAnTuTuは説明してます。

 

フェイクフォンが製造されている企業・ブランドで、Samsungが圧倒的で40.8%、Appleが11.7%、HUAWEIが9.3%となっています。このデータはSamsung製スマートフォンのうち40.8%がフェイクフォンではなく、フェイクフォンの中で40.8%がSamsung製と表記されていることを表しています。その他Xiaomi、Honor、vivo、OPPO、MEIIGOO、OnePlus、ASUSと繋がります。このフェイクフォンは定義が難しく、例えばRoot権限を取得してXiaomi Mi 10 ProのSoCをSnapdragon 855+と偽装した場合もフェイクフォンに含まれますので、全てが全て完全なフェイクフォンとは限りません。

 

ただ最近はスマートフォン市場における技術力向上で、例えばカーブドスクリーン(エッジスクリーン)やフォルダブルスクリーンなどの難しい技術はフェイクフォンを製造することが困難になり、新たに偽物が生まれるというのは難しくなっているようです。そのためパンチホールデザインやカーブドスクリーンは偽物根絶のために一役買っていることも覚えておきましょう。

 

フェイクフォンはHuawei P10が4万1,737回、Apple iPhone Xが1万7,682回、vivo X23が1万4,541回となっています。このほかはSmasung Galaxy S9+(Snapdragon 845)、Galaxy S10+(Snapdragon 855)、Samsung W2019、Galaxy Note9(Snapdragon 845)、Galaxy S9(Exynos 9810)、Huawei P30、vivo Xplay6となっています。

このフェイクフォンはスペックが公式のものと異なっているのでユーザー体験に大きな損失が生まれており、更に多くの機種はデバイス名に正式名称を採用しているのでメッセージが届いたときに「XXXX(正しいモデル名)からのメッセージ」と表示されるので消費者が公式のモデルを購入したと勘違いするため、かなり悪質だと考えています。

 

AnTuTuによるとフェイクフォンの多くは低いAndroid OS、低い解像度のディスプレイ(HDやそれ未満)、ローエンドSoC、GPUはARM Mali-400 MPを搭載していることが多いと分析しています。そして多くのフェイクフォンは一般的なRAM容量+内蔵ストレージを採用しているのでそれだけ本物を見分けるのは難しいとし、代表的な例としてXiaomi Mi 10は公式モデルのRAMは8GBですが、フェイクフォンはコスト削減のためにRAM 4GBや6GBで生産されているので明らかにスペックは異なりますが、2GBや3GBではないので詳しくない人にとっては違いを感じにくいといいます。

 

そしてフェイクフォンの中には悪意を持って改造されたAnTuTu Benchmarkがインストールされたものもあるようで、AnTuTuは最初の時点でAnTuTu Benchmarkがインストールされていれば偽物だと判断し、更に純正のAnTuTu Benchmarkがインストール出来ないように細工を施しているものもあるので、その時点で偽物だと判断してほしいと思っているようです。

 

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