日本時間2020年3月5日にSoftBankは「SoftBank 5G 新商品・新サービス発表会」を開催し、5G通信対応スマートフォンとしてOPPO Reno3 5Gを発表しました。OPPOは先に中国市場向けにOPPO Reno3 5Gを発表していますが、搭載しているSoCはMediaTek Dimensity 1000Lとなっています。一方で、SoftBank向けOPPO Reno3 5GはSnapdragon 765G 5Gを搭載しており、これは中国市場向けのOPPO Reno3 Pro 5Gと同じです。これによって混乱が生じていますので、SoftBank向けOPPO Reno3 5Gと中国市場向けOPPO Reno3 Pro 5G、インド市場向けOPPO Reno3 Pro 4Gをカタログスペックで比較を行います。インド市場向けは5G NRに非対応なため、基本的には触れないで話を勧めます。
なお今回のスペック表は、SoftBank公式、OPPO China公式、OPPO India公式に記されたものをまとめているだけなので、より詳しいスペックが気になる方は記事内最下部にあるSourceから各自ご覧ください。
まず最初に気になる点として、SoftBank向けOPPO Reno3 5Gと中国市場向けOPPO Reno3 Pro 5GはQualcomm Snapdragon 765G 5Gを搭載していますが、CPUの周波数が2.3GHz+2.2GHz+1.8GHzと2.4GHz+2.2GHz+1.8GHzで異なっています。Snapdragon 765G 5Gには下位モデルとなるSnapdragon 765 5Gが存在しており、それのCPUの周波数は2.3GHz+2.2GHz+1.8GHzとなっているため、どちらを搭載しているのか非常に気がかりです。日本のキャリアはCPUの周波数を記すとき、例えばSnapdragon 855の最大周波数は2.84GHzに設定されていても2.8GHzと四捨五入することがありますが、今回のSnapdragon 765G 5Gはた正しく記すと2400MHzになるので、絶対に2.3GHzなることはありえないと考えています。この謎は早急に解決していただきたいと考えています。
RAM容量+内蔵ストレージはSoftBank向けが8GB+128GBの1種類、中国市場向けが8GB+128GBと12GB+256GBの2種類展開が行われており、下位モデルが採用されています。SoftBankが同時に発表したAQUOS R5G(Snapdragon 865 5G)が12GB+256GB、LG V60 ThinQ 5G(Snapdragon 865 5G)が8GB+128GB、ZTE Axon 10 Pro 5G(Snapdragon 865 5G)が6GB+128GBなので、12GB+256GBモデルは見送ったと考えています。
背面カメラと前面カメラ、ディスプレイはSoftBank向けと中国市場向けは共通しており、ディスプレイは6.55インチと6.5インチになっていますが、正しく記すと6.55インチになるのでしょう。
この他大きく異なっているのは対応バンドで、5G NRはSoftBankに対応する形に、CDMA2000とCDMAはSoftBankが公開している対応表には記載がありませんでした。日本市場へのカスタマイズも行われており、おサイフケータイや緊急地震速報に対応しています。カラーは中国市場向けは4色展開ですが、SoftBank向けはミスティホワイトの1色展開。
価格は未発表ですが、中国市場向けは3999元(約61,000円)と4499元(約68,500円)に設定されています。インド市場向けは5G NRに非対応ですが、29,990インドルピー(約43,000円)と32990インドルピー(約47,500円)となっています。