HUAWEI P50シリーズ用Kirin 9000が余っているか考察、過去のHUAWEI Mateシリーズの販売から考える

HUAWEI P50シリーズ用Kirin 9000が余っているか考察、過去のHUAWEI Mateシリーズの販売から考える

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HUAWEIは主力シリーズとしてPシリーズとMateシリーズを用意し、高いカメラ性能が評価されそれぞれ大きな人気を博しています。しかし、今年2020年と来年2021年はアメリカ合衆国による制裁によってHUAWEIにとって非常に苦しい年になることは間違いなく、実際に最新のHUAWEI Mateシリーズ製品となるHUAWEI Mate 40が搭載しているハイエンドSoCのHUAWEI Kirin 9000は供給量が少なく以前のような販売台数は期待できないと言われています。

 

HUAWEIのSoCはHUAWEIの自社工場で製造および生産しているのではなく主に台湾のTSMCがHUAWEI(の完全子会社HiSilicon)の設計書を元にSoCの製造および生産を行っています。台湾TSMCは無限の企業ではなく有限の企業のためSoCの製造および生産の出来る量が決まっており、QualcommやMediaTekはその限度量を見越して多くの企業に供給を行っています。もちろん生産量は無限ではなく有限ですが日々製造されるので完全に枯渇することはなく実質的に無限と解釈してもいいですが、競合他社と異なってHUAWEIはアメリカ合衆国による制裁によって2020年9月14日以降のTSMCによるHUAWEI SoCの製造および生産が不可能になっているため、HUAWEI SoCの数は締日が決まっている有限となっています。

 

HUAWEIは2020年後半から2021年前半のハイエンドSoCとして5nm EUV製造プロセスを採用したHUAWEI Kirin 9000とHUAWEI Kirin 9000Eを用意していますが、アメリカ合衆国による制裁によって有限となり、その数は880万と言われています。880万の根拠として業界人の@手机晶片達人氏によると、TSMCが保有しているHUAWEI用5nm EUVのウェハは22000枚で有効なチップは400枚前後となっているため、単純に計算して22,000*400=8,800,000となります。ただその880万も全て有効であった場合なので、実際に使用できるチップ数は800万枚と言われています。

 

このKirin 9000とKirin 9000EはHUAWEI Mate 40シリーズが初採用し、その後フォルダブルスマートフォンのHUAWEI Mate X2が採用し、更に後となる2021年Q1にHUAWEI P50が採用すると考えられていますが、このKirin 9000シリーズは過去のSoCとは異なって有限となっているのでHUAWEI Mate X2用とHUAWEI P50用のKirin 9000シリーズが“余っていないと"発表することが出来ません。

 

そこで過去のHUAWEI Mateシリーズ製品の販売台数を調べてみました。HUAWEI Mate 30シリーズの発表会ではHUAWEI Mate 20シリーズが販売から1年で1600万台以上の出荷を達成し、HUAWEI MatePadの発表会ではHUAWEI Mate 30シリーズが販売から60日(2ヶ月)で700万台以上の出荷を達成したと発表しています。また、HUAWEI公式の発表ではありませんが業界筋の発表によりますとHUAWEI Mate 30シリーズは2019年末(販売から3ヶ月)に1200万台の出荷を達成し、この勢いが続けば将来的に目標の2000万台の出荷を達成することが出来るとの情報があります。いずれにしても例年におけるHUAWEI Mateシリーズの出荷台数として1000万台は堅いようで、HUAWEI Mate 30は制裁が始まった後の製品なのでHUAWEI Mate 40シリーズも同程度の販売は期待できるため、このまま販売されれば事前情報の880万枚を大幅に上回ってしまいます。

 

そのためHUAWEI Mate 40シリーズで880万枚を使い切ってしまう可能性があるので、HUAWEI Mate 40シリーズの販売数を限定しないとHUAWEI Mate X2やHUAWEI P50シリーズが使用できるKirin 9000やKirin 9000Eは余らないと考えています。あくまでも880万枚も業界人からの報告なので2000万枚の製造に成功し供給を行っている可能性もあることは考慮しないといけませんがどうあがいても使用できるチップは有限で、過去のHUAWEI Mateシリーズに販売実績から考えるとHUAWEI Mate 40シリーズは販売数が限定されている可能性が高く、欲しいと思っている間に購入しないとなくなってしまう可能性があります。また、HUAWEI Mate 40 ProはRAM 8GB+内蔵ストレージ 128GBモデルと8GB+256GBモデル、8GB+512GBモデルの3モデル展開を行っていますが、標準モデルとなる8GB+128GBモデルは他のモデルと比べて異様に生産数が低いという情報もありますので、HUAWEI Mate 40シリーズは販売数が限定されている可能性は大いに有り得るでしょう。

 

また、HUAWEI Mate 40シリーズは販売数が限定されているということはHUAWEI P50シリーズの販売数も限定されるので、販売されていない市場に住んでいる人の入手難度が非常に高くなる恐れがあります。そして、今までに流れている情報が正しいとするとHUAWEI P50シリーズ用Kirin 9000シリーズは“余っている”のではなく“余らせている"状態になります。HUAWEI P50シリーズの販売を期待している人は今後の情報を注視する必要があり、HUAWEIから目を背けることは絶対にやめましょう。

 

 

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