2016年上半期のAntutuベンチマークにおいて、人気のSoCランキングが公開されました。
有名なSoC提供企業は、Qualcomm、MediaTek、SAMSUNG、HiSilicon、Intelでしょう。
第一に、ベンチマーク内のSoCの割合を円グラフにして示されております。
Qualcommが49.27%と50%近い数字で、ベンチマークが行われているスマートフォンの2つに1つがQualcommのSoCを搭載していることになります。
最近では中国メーカーも採用し始めましたので、約半分となっているのでしょう。
2位はMediaTekです。こちらは、主に中国企業のミドルレンジからローエンドモデルに多々使用されますので、所得格差の大きい国ではMediaTek製のSoCを搭載したスマートフォンが数多く販売されております。
中国国内メーカーだけでなく、ヨーロッパのブランドでも使用が確認されているので、意外とグローバルな企業です。
3位はSAMSUNGです。SAMSUNGのSoCはExynosで、搭載しているスマートフォンはSAMSUNG製のGalaxyやMeizuの一部モデルのみとなっていますが、流石SAMSUNGというべきか、シェア1位は伊達ではありません。
4位はHiSiliconです。Huawei製スマートフォンに提供している独立法人です。
こちらも、SAMSUNGと同じくシェアによって伸びていますね。
その他にはIntelやSpreadtrumが含まれております。
Qualcommが一人勝ちしていると評してもおかしくはないでしょう。
次にSoCの種類TOP10です。
Qualcommが6個、SAMSUNGが1個、MediaTekが2個、HiSiliconが1個ランクインしています。
Qualcommは最新のフラッグシップスマートフォンに搭載されているSnapdragon 820がダントツで、ミドルレンジスマートフォンといえばこれというSnapdragon 652が次に続いております。
前モデルのSnapdragon 801や810も根強くランクインしており、SoCとしての完成度の高さが伺えます。
SAMSUNGはExynos 7420で、最新の1個前のSoCです。Meizu Pro 5にも搭載されているSoCで安定感が有ります。
ただ、最新のExynos 8890がランクインしていないというのは、買い換えがうまく進んでいないのではないかと思います。
MediaTekは2015年度のHelio X10(MT6595)と2016年度の10コアプロセッサのHelio X20(MT6797)がランクイン。
価格の割に動きの良い事を表す”コストパフォーマンスが良い”ということにピッタリで、通常仕様ならば困らないのにもかかわらず、値段が非常に安いというのがウリです。
Qualcomm製のSoCと比較すると、処理速度は非常に高いものの、3D処理を苦手としています。
HiSilicomはKirin950のみランクインしております。
有名なものだとHuawei Mate8に搭載されています。
こちらも3D処理に弱く、Huaweiというブランドがあるからランクインしているという状態です。
追伸として、SAMSUNG製のExynos 8890は2.47%、MediaTek Helio X25(MT6797T)は2.15%、HiSilicon製のKirin955は1.56%となっています。
これらのSoCを搭載したスマートフォンが販売開始から間もないということも考えられますが、Qualcomm製のSnapdragon 820が1位にランクインしていることから、他のSoCからQualcomm製SoCを搭載したスマートフォンにユーザーが移行しているのではないかと予想しています。
AntutuベンチマークのスコアランキングでもQualcomm社製のSnapdragon 820がぶっちぎりで強く、今後のスマートフォン市場はQualcommがすべてを握っていると行っても過言ではありません。
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