【2017年Q3】AnTuTuベンチマークでスペックの中央値が公開

AnTuTuベンチマークを提供しているAnTuTu社により、2017年Q3での中国国内において多数を占めるスペックが公開されました。

いわゆるトレンドのスペックとなります。

中国メーカーのスマートフォンではなく、中国のユーザーが使っているスマートフォンが計測対象です。

Antutuベンチマーク v6.0で計測し、期間は2017年7月1日 ~ 9月30日までとなっています。

 

インチ数

XiaomiやMEIZUのNoteシリーズや、色々なメーカーのフラッグシップモデルに使用される5.5インチが33.74%で1位、Huawei P10やXiaomi Mi 6に使用される5.1インチが22.88%で2位、次期小型端末のインチ数と言われている5.2インチが5.59%で3位という結果になりました。

2K(WQHD)のディスプレイを搭載することの多い5.7インチが5.24%で4位となっており、じわじわとシェアを伸ばしています。

 

解像度

ミドルレンジモデル・フラッグシップモデルに使用されるFHDが75.58%で圧倒的な1位、2位はフラッグシップモデルの中でも最上位モデルに使用される2K(WQHD)が9.12%、3位はエントリーモデルに使用されるHDが6.69%となりました。

フラッグシップモデルの流行りとなっている18:9はまだまだ主流ではないようです。

 

Androidバージョン

Android 7.1.1 Nougatが32.19%、Android 7.0 Nougatが25.83%でAndroid Nは58.02%となり、半数以上のスマートフォンはAndroid Nを搭載していることになります。

メーカーが順調にアップデートをしている現れとなっていますが、Android 6.0.1 Marshmallowは20.13%、Android 6.0 Marshmallowが7.47%で計27.60%で約3割の人はまだ古いOSを使用していることになり、このユーザーをどうやってAndroid Nのスマートフォンに移行させるのかが課題となっています。

更に最近ではWi-Fiの暗号化規格のWPA2に脆弱性が見つかり、Googleは11月のセキュリティパッチで対応すると述べていますが、これに対応するのかしないのかでメーカーへの信頼性が問われるでしょう。

ちなみにBluetoothの脆弱性「BlueBorne」は9月のセキュリティパッチで対応していますが、アップデートしないメーカーも多く、今回のWPA2の脆弱性もスルーするメーカーが多いのではないかと考えています。

 

RAM容量

フラッグシップモデルに搭載される6GBが35.59%、フラッグシップモデル・ミドルレンジモデルで搭載される4GBが34.83%となり、6GBの方が多い結果となりました。

ミドルレンジモデル・エントリーモデルに搭載される3GBは17.68%となっています。

 

内蔵ストレージの容量

ミドルレンジモデルからフラッグシップモデルの多くのモデルで搭載される64GBが52.08%で半数を超えています。

フラッグシップモデルの中でも最上位モデルで搭載される18GBは17.31%、その上のモデルに搭載される256GBはその他に分類されています。

昨今のファイルの大容量化に合わせてメーカも大容量の内蔵ストレージを搭載してきています。

 

SoCのコア数

フラッグシップモデル向けのSnapdragon 835やKirin 960、Exynos 9 Series(8895)からミドルレンジモデル向けのSnapdragon 660やSnapdragon 653、Helio P20で使用されている8コアが72.76%で圧倒的なシェアを誇っています。

Snapdragon 820/821で使用されていた4コアは21.74%、MediaTek Helio X20/X23/X25/X27/X30の10コアは3.55%となっています。

Snapdragon 808やSnapdragon 650の6コアはその他に分類されています。

 

SoCのメーカー

Qualcommが68.32%で圧倒的、中国ではエントリーモデルからフラッグシップモデルまで全てに採用され、確かな3D性能・アプリ側の最適化によって人気です。

Huaweiに独占提供しているHisiliconは4.66%で、多数のメーカーが搭載しているMediaTekの12.59%を上回りました。

CDMA2000に対応していないことからSAMSUNG自体は投入せず、MEIZUが最上位モデルに搭載しているSAMSUNG Exynosは2.25%で、実質的にMEIZUのシェア = SAMSUNG Exynosのシェアとなっています。

4月には「MEIZUがSAMSUNG Exynos搭載モデルを出さないのではないか」というニュースが流れたり、心配な状況が続いています。

 

メジャーなSoC

Qualcomm Snapdragon 835が26.90%で圧倒的、Huaweiしか搭載していないHisilicon Lirin 960が9.15%と大健闘、“コスパ”の良いスマートフォンが多くリリースされたSnapdragon 820が8.59%となっています。

OPPO R11/R11 Plus、Xiaomi Mi Note 3、vivo X20/X20 Plus、AQUOS S2などに搭載されているSnapdragon 660は2.79%と比較的高いですが、MediaTek Helio X20やHelio P10は搭載しているスマートフォンは多いもののパーセントとしてはあまり伸びていません。

TOP10の内7つがQualcomm Snapdragonとなっており、メーカーがそれに合わせて最適化する理由がわかりますね。

 

総括

全てのデータをまとめると、AnTuTuベンチマークにおけるスペックの中央値は、Android 7.1.1 Nougat、5.5インチFHD(1920 x 1080)、SoCはQualcomm Snapdragon 835、RAM容量が6GB、内蔵ストレージの容量は64GBとなります。

これに合致するのはOnePlus 5でAndroidにおけるモンスタースペックのメーカーで、すぐにカーネルソースを公開することから開発者や、カスタムROM愛好家に人気です。

 

ただ、何と言ってもBluetoothの脆弱性とWi-Fiの脆弱性に対応するのかしないのか、それによって信頼性が問われる時になっています。

Androidのバージョンを上げるもの当然ですが、セキュリティパッチレベルをアップデートすることも大事だとユーザーが理解してきているので、メーカーはより早くより正確に製品を守っていかないといけません。

 

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